つい先日、「ニコニコ動画へのサイバー攻撃がもたらすクリエイターへの損害」という記事を投稿しましたが、6月27日のファミ通.comのニュース記事にこんな内容が掲載されていました。
クリエイター収益の補償については、過去実績に基づいた収益を補償する方向で検討・調整中とのこと。
ファミ通.com「ニコニコ動画へのサイバー攻撃。プレミアム会員は2ヵ月分補償予定、クレジットカードの情報漏えいは仕組み上起こりにくいことなども説明」
「大丈夫。ファミ通のニュース記事だよ。」
※いや、本当に大丈夫だと思いますよ?wだって、ファミ通.com、KADOKAWAグループだからw
コンテンツを人頼みして蔑ろにしていた昔のニコ動からは考えられない対応ですね!w
まぁ、先日アップした記事は、クリエイター奨励プログラムは参加しておいて吉、という肯定的な内容を雑記として記載したものなので、今回の対応(検討)は喜ばしい事ではないでしょうか?
ただ、前回の記事の本質は、リスク分散とチャネル構築の有益性です。
今回は、この辺りをヒントに別視点から絵描きとしてのスキルアップについて書いてみます。
はじめに
ところで、以前の記事「ニコニコ動画へのサイバー攻撃がもたらすクリエイターへの損害」を雑記カテゴリに入れたのにも関わらず、なぜ、今回の記事は【お絵描き関連】にしたのか?
このカテゴリ、元々、絵を描く上でなンとなく役立つようなナニかを記事にして行くつもりで、今現在もそうは思っているのですが、絵にまつわるテクや小細工関連の記事や動画って、既に膨大にありますよね?w
別記事でも書きましたが、特に若い皆様にとって、役立つ絵のスキルって、主にお絵描きソフトや写真レタッチソフト関係の機能紹介とその使い方、効果の程(完成図と作業手順)だと思います。いわゆる、絵そのもののガチガチのスキルやテク関連ではないでしょうし、こちらに関しても美術分野の記事やYouTube動画、たっくさんありますよね?
特に、動画を求めていると思います。こンなテキスト主流の記事でない事は百も承知です、ハイw
わたくしのような、古より存在している絵描きは、テキストと図解を求めるのですが、皆さんは動画での手順解説がお好みでしょうから、興味がなければそっとじして下さって結構です。
ただ今回、この記事を書こうと思ったのは、少しだけ“絵描きとしての視点”を変えてみて、もしかしたら、こんな感じの情報を欲している絵描きの方がいるかも知れない、と考えたからです(わたくし、プロの絵描きであると共にプロのマーケターでもあるのでw)。
それは……
『セミプロ的な絵描きとしての立ち回り』
絵描きたる原初の衝動とは
絵描き/絵師、プロ/アマ問わず、“なぜ、絵を描くのか?(描き続けるのか?)”という根本、その理由。
絵を描き始めた切っ掛け、ではありません。これは人ぞれ、色々な理由があるはずなので無視します。
※わたくしであれば、小学校の図工の時間です!w←なンでもねー、しょ~もない切っ掛けw
では、絵を描くのか/描き続けるのか、ここについてはどうでしょう?
最初の理由、自発的に絵を描き続ける一番初めの切っ掛け、その原点。
こちらについては大凡、ほぼ全ての絵描きに共通していると思われます。
その理由/原点……描いた絵が“褒められた”から、ではないですか?w
好きだから、じゃないの?そう思われる方も、実際、好きだから、という理由で描き続けている方も多くいらっしゃるとは思いますし、プロであれば“食う為”なのですが、恐らく忘れているだけで、実は好きになる切っ掛け自体が存在し、それは概ね、褒められた経験がある筈なのです。
※わたくしであれば、先述の図工で描いた絵が自治体で一番良い賞を獲ったからです←しょーもないw
この褒められるという状況(欲求)、実に人をアクティブにします。いわゆる、原動力に繋がります。これは絵に限らず、勉強であろうがスポーツであろうが、その殆どにおいて前向きに作用し、やる気を奮い立たせます。
これが、原初の、最初の原動力、起因です。
継続し続ける理由は、この骨子に肉付けされた後追いによる各々の欲求が加味されはしますが、基本はココです。まず、ここを押さえておいて下さい。
継続は力なり
皆さんご存知の通り、続ける事って本人は気付き辛いですが、本当に“力”になっているンです。
絵の場合、特に分かり易く、描き始め、描き続けると、2ヶ年程度でその上達振りを、自分自身で確認する事ができます(勿論、見る目を鍛える必要はありますが)。
上達しない場合、それにも理由はあるのですが、今回の記事では割愛します(また、別の機会にw)。
実のところ、この“継続”というのが難しいのです!
特に、わたくしのような飽きっぽい性格(且つ、多忙)の人間は、続ける事自体が実に難しい。
続ける為には、必ずモチベーションが必要になり、このモチベ維持が要になってきます。
プロの方はそれが仕事ですから割愛します(そもそも、プロはこンな記事読みませんし、わたくしも本業としての絵に関しては全く別の思考法なので、ここでは触れませんw)。
では、継続して行く為(モチベを保つ)には、どうしたら良いのでしょうか?
モチベーションと成長係数
恐らく、趣味としての絵のモチベーション、学生でも社会人でも構いませんが、既に多くの方が実践なさっているのは、投稿によるリアクションではないでしょうか?
最も分かり易いのが、X(旧Twitter)上での、いいねやリポストの数ではないでしょうか?
リアクションや反響は、単純にモチベが上がりますよね?
これ、間違いではありません!
リアクションや反響は、モチベーションを上げ、維持するのに向いています。
絵を描き始め、当面はこのやり方で間違いはありません。まずは、好意的なリアクションや反響を得る事を目指し、絵を描くようにしてみましょう。この課題をクリアする事が最初の関門です。
但し、ただしですよ?
遠くない未来/近い将来、リアクションや反響も頭打ちになります。
リアクションや反響の多かった絵に似たモノばかり描くようになり、往々にしてあるのは、肌色成分多めなキャラ絵になりがちです。やがて、似た絵しか描けなくなり、当然、ライバルも多く、十把一絡げに同カテゴリのフォルダに仕舞われるだけになります。
これは、モチベより反応を重視した結果、成長を捨てた事を意味します。大半のアマチュア絵描きはここでキャップを迎え、環境変化(生活変化)に依存し、減退します。しかし、若い絵描きの皆さんにとって、この状況はよくありません。
そこで、リアクションや反響以上に“劇的な”意識改革を齎すもう一つの手法にも取り組みます。それが……
依頼を受けてみよう
Skebやpixivリクエストの類への登録、つまり、第三者から絵のお仕事の依頼の獲得です。
わたくしのように現時点では時間の都合上、ネットからのお仕事を引き受けるつもりが殆どない者であっても、アカウントくらいは作ってあります。
※pixivリクエストは今現在は止めております。つい最近、別記事制作際、古いアンチ的な書込を見付け、見当外れで邪推する書込を見付け、アホらしかったのでリクエスト削除しましたw別機会にでも記事にしてアップするかも?w
第三者からの依頼で描くという経験は、自発的に描く絵とは根本的に異なります。
緊張感や責任感、クオリティベースの確認、納期(〆切)、意識の持ち方云々、その全てにおいて成長します。
些少でも構いません。第三者から金銭を頂き描く絵というものは、ただ自分勝手好き放題描くものとは全く異なりますから、クライアント(発注者)のイメージする内容や状況を鑑み、その心象イメージを絵として具現化、成果物として提供するものです。
このような各ステップを踏みながら描くという作業は、趣味絵とは別ベクトルの成長を促し、抜本的なスキルアップに繋がります。
とはいえ、Skebやpixivリクエストで受注設定を拵えても発注はありません!w
実は結構、ハードルが高いのです!
※実際、わたくしも設定はしたものの、過去一度も発注されていませんw上述の通り、現時点では多忙な為、Skebもpixivリクエスト自体をアピールしてませんし、受注しようという気がありませんwでは何故、用意したの?はい、リンクチャネル構築の一環、それだけです(あまり意味はありませんがw)。また、当然ながら本来、このような受注サービスは“一次創作”向けですからパロ作品とは相性が悪いです。Skebのようなオープンタイプの受注サービスからの受注法については別途記事にする予定です。
そこでオススメなのが、下のバナーをご覧になってみて下さい。
はい、coconala(ココナラ) 、です。
このココナラで「イラスト・漫画」カテゴリに会員登録し、お仕事募集をしてみましょう。
わたくし自身は、ココナラには登録しておりません。これは既に何度も書いてますが、現時点で多忙だからです。追々、本業の方を軽やかにし、もう少し時間が取れそうな環境が整えば、勿論、登録します。ニコニコ動画のクリエイター推奨プログラム同様、登録しない理由がないからです(デメリットがない)。
なぜ、ココナラがお勧めなのかと申しますと、クローズド型スキルマーケットだからです。
オープン型/クローズド型とは?
Skebがオープン型であるのに対し、ココナラはクローズド型のマーケットです。
前者は自身でサービスをPRするタイプで、後者はある一定のコンシューマ(消費者≒発注者)が存在しているタイプです。
既にプロ/アマ問わず、絵描きとしてある程度のブランディング(≒知名度)がある場合、オープンタイプの方が得策です。
しかし、現時点でブランディングが伴わない場合、発注ユーザーを囲い込んでいるクローズド型の方が反応(発注)を見込めます。
これは丁度、自分自身のECサイト(ショップサイト)を持つか、楽天市場やYahoo!ショッピングのようなショッピングモールにアカウント(支店)を持つか、の違いと同義です。
クローズド型ならpixivリクエストでもいいんじゃないか?そう思われる方も多いはずです。これは事実ですが、この場合、ユーザー層の違いが上げられます。pixivそのものはクローズドタイプですが、ユーザー層は閲覧ユーザーが大半であり、発注ユーザーが少ない為、リクエスト発生アクション率は相対的に低くなります。
ココナラの場合、このサイトに訪れるユーザーは“発注ありき”、あるいは発注際の下調べ目的で閲覧しに来ます。従って、発注意識が高い為、アクション率は高まります。
※実際わたくし、4年前にココナラに探しに行きました、発注する為にw登録し、イラストや漫画を受注する為にココナラを訪れたのではありませんよ?VTuberでもやろうかと、Live2Dを扱えるフリーランスの方を探し、発注しようとしてココナラを訪れた訳ですw
ユーザー層の違いはアクション率に直結する
プロが商業媒体で作品を掲載し、その作品を購入してくる消費者というのが生粋の、純然たる“ファン”です。しかし、ネットの場合、お金を使わないファン、というのも存在し、明らかにこちらのユーザーの方が多いのです(ソシャゲのユーザー比率と同じような構造です)。
いいねやリポスト、ブックマーク、コメントというものは無料でできますが、いざ発注となると当然、有償になります。有償(有料)で購入(発注)してくれるファンともなるとハードルが高く、ネットでどれだけ反響あっても、有料となった途端に激減しますw
※pixivFANBOXやFantia、Patreonのようなクリエイター支援プラットフォームは、無料閲覧サービスと受発注サービスの中間にあり、少額の有償サービスとなります。少額であるが故、受発注よりハードルが低くなります。
しかし、世の中には、ファン以外であっても有償で利用してくれるユーザーがおります。それが純粋な発注者です。
発注者は必ずしも、アナタのファンではありません。寧ろ、アナタの事を知りません。発注先を探している最中、アナタを探し当て、たまたま気に入って発注しようとするケースの方が多いのです。
つまり、殆どの発注者は、ファンならざる有償ユーザーな訳です。であるからこそ、目は厳しいですし、発注内容に対しても厳しくなります。ですが、成果物を納品して満足して貰えば、リピーターになってくれる可能性があり、且つ、コア・ファンになってくれる可能性すらあるのです。
※先述の通り、わたくしは発注者としてココナラを訪れた訳ですが、実際はココナラに直接アクセスした訳ではなく、Googleで検索をかけた結果、ココナラ登録済みのクリエイターページに辿り着き、そのクリエイターの方々の様々なアカウントにブラウジングして調べた訳です。ココナラのクリエイターページは、スキルマーケット・サービスとしてはGoogleと相性が良いようです!w
このように、発注意識の高いユーザーの事を「見込み顧客」といいます。
その見込み顧客の比率とユーザー数が多いのがcoconala(ココナラ) ですから、イラストや漫画関連における受託を考慮した場合、決して損はない、という事になります。
デメリットは?
デメリットは、ほぼありません。
敢えていうなら、手数料が高め、という事でしょうか?
2024年6月現在、pixivリクエストが10%、Skebが9.8%(条件次第で8.3%/6.8%)に対し、ココナラは22%です。
明らかに手数料が違いますよね?
その理由は、サービスそのものへの対応と集客導線の違いによるところが大きいです。
pixivリクエストやSkebがクリエイター・フレンドリーになっている為、打ち合わせやリテイクを除外する事ができます。これは受注者である絵描きにとっては大変、有利、です。
ココナラは打ち合わせやリテイクなど、いわゆる、受注者が当然負うべき責任を課しています。つまり、クライアント・フレンドリーです。
ココナラの場合、見込み顧客をココナラのプラットフォームに集客し、且つ、受発注における基本ベースとなるクライアント・フレンドリー(極々、普通の商取引)で発注者を守っていますから当然、発注率や発注数が多くなります。従って、手数料が高くなるのは、必然、です。
敢えて、デメリットとして手数料の違いを書きましたが、実のところ、デメリットでも何でもありません。発注アクションや発注数、また、その導線や認知まで考慮すると、寧ろ、メリットともいえます。これは実際にお試し下さい。なぜ、こんな事をいっていたのか、その理由が分かる筈です。
※仮に手数料0%であっても、受注しなければ収益も0ですw手数料というものは、あくまでも受注した際にかかるモノですから、受注そのものが出来なければ、メリットでもデメリットでもありません。ここ、重要ですから覚えておいて下さいね♪
ニコ動のクリエイター奨励プログラム同様、初めての収益、ココナラの場合、初めての受注、に大変適しております。
正直、デメリットらしいデメリットもなく、登録しておけばメリットが大きい為、有償依頼を考慮した場合、まず間違いなく参加した方が良いでしょう。
※わたくし自身も、受注するか否かは別にして後日、登録してみます。そうすれば、より具体的な状況をご説明できるものと思います。
有償依頼という反響への挑戦
仕事として絵を描くつもりがない方でにも、有償依頼をお勧めする理由の根幹、それはやはり“絵を描く事の本質”をより身近に知って貰い、それそのものが成長に繋がるからに他なりません。
絵を描く、という行為そのものは、幼児(赤児)でもできます!
まだ言葉もままならないお子さんですら、クレヨン1つ渡せば、口に入れて食べようとするか、紙があろうがなかろうが、バンバン絵を描こう(殴り描きしよう)とします。
絵を描くというものは、比較的本能衝動に近しいものであり、誰でもできる所作なのです。違いがあるとすればそれは、上手いか下手か、その程度の違いでしかありません。
従って、“対価を得て絵を描く”というものがどれ程異質であるか、というものを理解する事で、絵そのものへの理解度を高め、より上達する糧となるのです。
嫌儲厨の意見など、無視、しましょう。ネガティブな批難の類は、絵の上達には一切役立ちません。
※怒り、をモチベに変える事はできます!w但しこれは、ある一定水準以上の技術や経歴があって初めて原動力に変えられます。基本は、喜びや楽しみをモチベにし、スキルやテク向上に努める事をオススメします。特に絵を描く事が趣味の場合、ネガティブな感情はアナタ自身にとって、まるで意味をなしませんので覚えておきましょう♪
総括
今回の記事では、先日の雑記「ニコニコ動画へのサイバー攻撃がもたらすクリエイターへの損害」とニコ動のニュースをヒントに、絵描きとしての成長に繋げるヒントとして紐解いたつもりですw
どうしても、“収益性”を説くと、嫌儲思想からの批難や趣味絵には無縁だと捉えられがちで無視されるか、嫌われがちなのですが、リアクションや反響など、絵を描く上で必要不可欠なモチベーションの向上においては、用意しておいて良い一つの手段なのです。
実際、わたくし自身は始めたばかりの趣味絵で収益性を求めてはいませんし、そもそも商業プロですから趣味絵の世界でこれを補填するつもりも、足しにするつもりもありません。
しかしッ!しかし、です!
この辺りを無視していると、だ~れも話を聞いてくれません!w(記事も読ンでくれませン!w
説得力がないからです!w
丁度いい事に、わたくし自身、こちらの趣味絵や同人サークルというのは完全に初心者です。付け加えて、商業プロとしてのペンネームを披露していない時点で、その知名度やブランディングは皆無です。
つまり、全てが(絵のスキルやテクは兎も角)リセットされた状態にあり、0からスタートをきる状況、要はこれから絵を描いて行こうとしている若い皆さんと同じような状況にある訳です!
わたくし自身、現時点までに培った全てのリアルな人脈や経歴を全て無視し、趣味の同人絵描きとしてはスタートラインに立ったばかりです。
正直、興味があります!ネット世代の絵描きの皆さんが、どのようにしてブランディングし、成長していったのか、について。趣味絵を始める迄、完全に無視してきた界隈だけに、今は興味が尽きません。
是非皆さん、わたくしと共に、絵描きとしてよちよち歩きをし、やがて、少しはマシな絵描きになってみませんか?w
「がんばれぞー……お~!」by ライスシャワー