絵描きになろう(大学生編)

 今から、あるいは、これから絵描き/絵師を目指してみよう、または絵を描き始めよう、とお考えの皆さん向けに、絵描きに必要な環境(工房/アトリエ)について簡単にご説明いたします。

 第1回の今回は、大学生編、です!

世代や生活環境によって絵を描く環境作りは異なります。今後、社会人編や中高生編など、世代別の絵作り環境も別途記事にする予定ですので、皆さんの状況に合わせて参考にしてみて下さい。

 第1回を大学生向けに絞った理由は、兎角、この時期からナニかを始める方が非常に多いからです。

 学業的にも生活的にも比較的、自由な時間を取ることのできる大学生時代は、なんらかの趣味を始めるのは打って付けの環境にあります。そこで、最初に取り上げる事に致しました。

はじめに

 絵描き/絵師を目指すことにおいて、年齢はあまり関係ありません、少なくともデジタルであれば。

 また、商業プロを目指すのであれば始めるのは、早ければ早いことに越した事はありませんが、少なくとも趣味で始めることが大前提となる“絵を描く”という事に関していえば、問題ありません。

:デジタルに限った話です。わたくしのように、フリーレン的絵描き(いにしえの絵描き)の場合、アナログしかない時代でしたので、その技法もアプローチも情報も、そもそも画材すらも、インターネット登場前と後では何もかも異なりますので子供のうちからやっておかないとどーにもならないのですが、現在では状況が大きく違います。ですから、デジタルで描く点に限っておけば遅いという事はありません。

 ここでは敢えて、“普通絵描き(DT限定)”としておきましょうw

普通免許(AT限定)に準えたデジタルオンリーの絵描き、の意。DT限定に引っ掛かる方は、DX限定(デジタルトランスフォーメーション限定)とでもしておいて下さい。

デジタル限定のワケ

 デジタル作業に特化する理由はデジタルの場合、“ある程度の過程をすっ飛ばす”ことができるからです。

 昨今、若い世代の方に流行っている、時短(タイパ)と大変相性が良いのがデジタル絵描きです。

 完璧、あるいは上出来なデッサンを習得するには大変時間(修練)がかかります。しかし、デジタルであれば、ラフ(下絵)をパーツ分け/レイヤー化しておけば、部分ごとを拡大・縮小・回転等の変形で自由自在に後出しする事ができますから、優れたデッサンを習得する必要性が失われます。それどころか、3DデッサンCGをトレースするだけで概ね、人体を描く事さえできます。パースを学ぶ必要もないですし、彩色に関する知識も不要です。勿論、画材にかかる膨大な費用も抑える事ができます。

 ですから、これから絵描きを目指す方には、デジタルがオススメなのです。

画力?必要ですか?わたくしのように古い絵描き、特にテクとスキルを最上のモノと考え、それを身に付けようとしてきた者であれば必須ですが、ごく普通に絵を描き、これを投稿し、反響を楽しむ上では不要です!一般に、絵心のない方は、目が養われておりません。従って、画力の有無を見抜く力を持ち合わせてはおらず、ファースト・インプレッション(パッと見)とブランディング(知名度)のみで絵の善し悪しを判断します。つまり、画力は不要です!w

修正・加筆・リテイク・差分が楽

 デジタル作業の強みは、アナログ作業では膨大な労力が必要となる修正・加筆・リテイク・差分等の作業工程を軽やかに実施する事ができます。

 閲覧・鑑賞している第三者ユーザーにとって、アナログもデジタルもありません(中には拘って鑑賞する方もいますが、その拘り自体が明後日の方向であるケースが殆どなので無視して構いません)。

 作業工程の時短は、成果物(完成絵)の量産に向く為、描き始めの頃との相性は抜群です。

 前述の通り、多くの皆さんは画力を見抜く程の慧眼は持ち合わせていませんから、矢継ぎ早な絵の投稿が吉と出ます。特に、流行廃りの激しいネットとの相性抜群なので、これから絵を描く皆さんにとっては有益なのです。

絵心よりフォトレタッチ

 デジタル絵描きの場合、兎に角、カラーイラストが簡単に描けます。また、紙媒体への掲出を考える必要はなく、生原(実際の原稿やカンバス)をリアルな場で見せる機会もありませんから、インターネット上だけの見映えに特化できます。

 例えば、カラーイラストに定評のあるデジタル絵師の殆どは、彩色への造詣や平面構成の出来栄えより、Photoshopのような写真レタッチ技法にこそ集約され、昨今、これが評価に繋がるケースがもっぱらです。

 アートワークよりフォトレタッチの方が評価されている現状を鑑みるに、これから絵を描く方は、習得に時間のかかる絵心より、ソフトやアプリの機能を駆使する加工屋になった方が得策だと思われます。

ランニング・コストを抑えられる

 最後の方に書きますが、読み進めれば分かるのですが、絵を描き続ける上で費用を抑える事ができる為、絵を描き続ける上でデジタルは向いています。

工房(アトリエ)を作ろう

 工房、と書くと、何やら仰々しいイメージになってしまうかも知れませんが、要は“絵を描く環境”の事です。

 勿論これは、自宅の自室でも構いませんし、賃貸している現在の部屋でも構いません。なんなら、リビングでも良いですし、寝室でも構いません。兎に角、絵を描く環境を作り上げます。

 アナログ絵を描く環境の場合、そこそこの空間スペースが必要不可欠になります。作業机は大きく、広いものがなくてはなりませんし、画材を置くスペースも必要ですし、資料の類も必須となりますから規模が大きくなります。

 しかし、デジタル作業であれば、こぢんまりとしたスペースで十分であり、四畳半でも三畳間でも十分、作業可能です。

資金力のないイラストレーターや漫画家の場合、プロであっても自宅(賃貸含む)の一部屋、もしくは1スペースを作業場にしているケースがもっぱらです。従って、大学生が絵描き専用の作業場(作業部屋)を用意する必要性は皆無です!w

画材を揃えよう

 画材と一口に言っても、デジタル絵描きの場合、用意すべきはWi-Fi環境PC(タブレットでも可)くらいです。WiFi環境がなければ、スマホのテザリングでも良いですし、PCやダブレットがなければ、スマホだけでも構いません。

 但し、スマートフォン環境下で描く事はお勧めしません!(やっちゃダメ、とまではいいませんが、すべきではない)

 絵を描き始めますと間もなく、アレが必要コレが必要となるケースが度々起こり得ます。その為、ミニマリスト的な環境で描き始めると、満足な絵が描けないとすぐに理解するに至ります。

 その為、最低限度の環境整備ではなく、及第点となる環境を予め用意する事をオススメします。

 及第点とな絵描き環境構築に必要なモノをリストアップしておきます。

  • ネット環境:有線/無線問わず。スマホ頼みはダメ。
  • パソコン:タブレットではありません!ディスプレイありきのPCです。
  • 液晶タブレット:液タブです。板タブではありません!
  • お絵描きソフト:必須です。

 上記4点を揃える事ができれば、後は実際に絵を描き始めるだけです。これが、描画作業において及第点となる画材群となります。

画材の解説

 ネット環境が必須なのは、デジタル専業で絵を描く為です。昨今、お絵描きソフトや関連ソフトはサブスク形式が多いですから、ネット環境に安定的な常時接続できる事が作業環境において必須となります。スマホに頼ると通信環境への不安定さで必ず苛々する事が増えますから、まずは安定したネット接続環境を整えましょう。

 ネット環境の用途は、ソフトのサブスク用や投稿、閲覧をスムーズに実施する為です。

 パソコンを用意しましょう。ここでいうパソコンとは、デスクトップ/タワーの区分ではなく、ディスプレイを備えたモノ、という意味です。タブレットが駄目という訳ではなく、作業環境に適しているのがディスプレイを備えたPCというだけです。ノート型でも構いませんが、コストが高くなる分、学生にはお勧めしません。

 パソコンの用途は、絵を描く上で必要となる資料や情報を表示し続ける為です。勿論、ソフトや投稿など、機能的な用途としても重要になってきます。

 液晶タブレットを買い揃えましょう。板タブでは、上記で用意したディスプレイを備えたPCの意味が失せます。液タブは板タブより高価ではありますが、圧倒的に作業効率が違います。ディスプレイが2枚以上あるなら板タブでも構いませんが、古来から絵を描くスタイル(描く対象を見ながら描画する)に最も近しい為、板タブより遙かにお勧めです。

 液タブの用途は、カンバス/原稿です。実際に絵を描く場所ですから必須となります。

 お絵描きソフトは、デジタルで絵を描く上で必要不可欠な、ベースとなる画材です。無償/有償とありますが、必ず有償(有料)のお絵描きソフトを選択しましょう。無料ソフトは機能制限がありますから、間もなく物足りなくなります。絵の描き始めというのは、一番モチベーションが上がっている時期です。ここで妥協するのは得策ではなく、初めから有料ソフトを購入し、使ってみましょう。

 お絵描きソフトの用途は、絵を描く上で欠かすことのできないベースの画材です。数多くの様々なお絵描きソフトがありますから、何を使えば良いのか迷うと思います。迷うくらいなら、CLIP STUDIO PAINT EX をお勧めします。ユーザー数や充実した機能ほか、間違いありません。わたくしもクリスタを仕事・趣味問わず、使っています。

画材の紹介

 前述の画材4点に関して、具体的な選び方は本来、特にありません。

 大学生の場合、仕送りやアルバイト代で生活している事がもっぱらですから、高額な物を用意するのではなく、手の届く範囲に限定し、無理のない範囲で留めておきましょう。

社会人や高校生以下の皆さんには、比較的高額(上等)なモノをお勧めしています。理由は、継続へのモチベに繋がる為です。しかし、大学生という期間は、時間の融通が利く、というのが最大の特徴です。この時代に親しんだ趣味は、環境が激変する社会人となった後、止めてしまう事が実に多いのです。従って、あまり金銭的に無理をすると後悔する傾向にあります。逆に、描く事を続けるつもりであれば、比較的高価なモノに手を出した方が継続性に繋がります。ここ、結構重要です!w

ネット環境

 どちらでも構いません。好きなネット環境、プロバイダを導入しましょう。

 もし、今現在お住まいの賃貸に最初からネット環境が整っているのであれば、それでも十分です。しかし、ネットが突然繋がらなくなるアクシデントに巻き込まれる事を考慮した場合、お住まいのネット環境とは異なるプロバイダを念の為、導入しておいても良いでしょう。

 具体例は以下の通りです。

ドコモ光 :ベタですが間違いありませんね。わたくしも仕事場/自宅問わず使っています。

auひかり :これまたベタですが間違いないですよね。わたくしも混線回避用に使っています。

SoftBank 光 :スマホのキャリアがソフバンなら使っても良いでしょう。

OCN オンラインショップ :わたくしの場合、自宅のメインがOCNです。

GMOとくとくBB :事務所のサブのひとつとして使っています。

SoftBank Air :賃貸で工事手続が面倒な場合、Wi-Fi端末のみも検討可。

お前(わたくしの事ネ)、何本引いてンだよと思われた方、すみませンwわたくし、システム屋(Web含む)を営ンでいる為、元々リスク分散用に幾つものプロバイダと契約し、ネット回線を維持しております。リモートワークでは特に重要です。あまり参考にならなくて申し訳ないw

 これ、例を挙げて行くと膨大になるので、止めておきますw

 重要なのは、スマホのキャリア接続以外のネット回線を最低でも一つ用意しておく事ですから、どこのプロバイダを選択しても問題ありません。キャンペーンやスムーズな開通など、その時期、その場所で皆さんの状況にあったモノをチョイスしてみて下さい。

パソコン

 ディスプレイを用意しておけば、デスクトップであろうがタワー型であろうが何でも構いません。安物で十分です!

 ただ、わたくしがお勧めなのは、ゲーミングPCです!w

わたくし、ゲームって全然やりませン!wウマ娘とブルアカくらいしかやってませんし、PCゲームもシミュレーション系を幾つか入れてあるものの、とンとご無沙汰ですw

 わたくしの場合、仕事でも自宅でも絵に関するPCは、BTO(Build To Order)を使っております。各パーツを受注し、ショップで組み立てたPCを指します。そのBTOのゲーミングPCをお絵描き用として使っております。

 ゲーミングPCを使う理由は、グラボ(グラフィックボード)です。高性能なグラボであればGPUを活かせますから画像処理が断然速くなります。処理が速いと……イライラしない!wただ、それだけの理由です。

自作PCには手を出さない事!25年以上前なら兎も角、今現在のスペックで自作する謂われはありません。確かに、コスト削減にはなりますが、組立や相性など考慮すると時間を無駄にします!自作PCは、それだけで趣味分野に該当しますから、絵を描く事を趣味とするのであれば時間を無駄にしてしまいますので、BTOかCTOにしましょう。

 BTOならFRONTIER MDL.make ほか、様々なBTOパソコン・メーカーがあります。BTOの醍醐味は自身でパーツを選ぶ事にありますが、時短&コストダウンを図るのであれば、BTOメーカーのシリーズをそのまま購入するのが手です。

 Amazonを覗いてみると、GALLERIA公式ショップがありました。GALLERIAはドスパラでお馴染みのサードウェーブ社のBTOシリーズです。できれば30万円以上のスペックが欲しいところですが、15万円前後のモノでもストレスは一切感じないはずです。

ちなみに、クリエイター向けPCと呼ばれるシリーズも各社出しております。絵描きとして商売するのであれば兎も角、単に絵を描く事を考慮した場合、クリエイター向けPCは不要です。そもそも、周辺ソフトの動作確認済みPCの場合が殆どである為、ゲーミングPCで十分です。

 なぜ、大学生の皆さんにゲーミングPCをオススメしたか、と申しますと、この世代の皆さん、ゲームやりますよね?w

 ゲームもできて、絵も描ける……この環境に打って付けなのがゲーミングPCだからです!w

モニター

 さて、PCに必要不可欠なのがディスプレイです。

 そもそも、ディスプレイを用意する事が液タブ以外に必要な画材と述べましたから、ディスプレイが重要だと感じられた方、多いと思われます。

 実は、安物で十分です!w

 PCは元来、資料や手本、情報や処理、各操作用として使用しますから、ディスプレイにお金をかける必要はありません。

 EIZOのFlexScanじゃなくてイイの?

 はい、いらないです!w

 将来は兎も角、絵で商売するプロではない大学生の皆さんが10万も20万もするディスプレイを用意する必要はありません!

 今、この記事を書きながら見付けたマウスコンピューターの「iiyama モニター ディスプレイ 23.8インチ」、お値段19,800円(税込)で十二分です!w

勘違いなさっている方が多いのですが、本格的にクリエイターとして食って行くプロなら兎も角、趣味として絵を描く学生の皆さんに高機能モニタは不要です。何故なら、アナタの描いた絵を見る一般閲覧者の皆さんの多くは高解像度モニタを使っておらず、小画面のスマホ閲覧が殆どです。故に、大学生の皆さんはヘビーな買い物は不要です。

液晶タブレット

 板タブではなく、液タブをお勧めする訳は、PCのディスプレを描画で埋めない為、且つ、手描きに近いスタイルでの描画作業を実感して貰いたい為です。

 板タブの場合、手元を見ずモニタを眺めながら描く為、カラーは兎も角、線画が荒れます。荒れた線は絵の上達を妨げ、カラーにもそのまま影響し、ラフな仕上がりが基本となるタッチや画風を生みます。稚拙な技術のもたらす画風やタッチは個性とは言わず、単なる未熟な絵であり、成長を阻害します。

 いくら閲覧者が画力の有無が分からないとはいえ、ある程度絵が達者な者達から見れば、その実力は歴然ですから、描画環境において絵の習熟度を阻害するような画材を選択すべきではありません。

 確かに板タブは安いのでお手頃ですが、ここは液タブ一択になる訳です。

 そうなると、やはり、Wacomの液タブ一択なのか?

 いいえ、液タブとしてまともに動作するのであれば、安物で構いません!

 上述のディスプレイは、絵の仕上がりを見る為ではなく、参考資料や手本を見る為に使うのだから安物でも分かるけど、実際に描画をする液タブが安物で良い意味が分からない……そうお考えの方も多いでしょう。

 これにもちゃンと理由があります!w

 将来は兎も角、現状、ネット上に投稿する絵は、実際に描いた絵より縮小されて表示されます。そして多くの場合、公開する絵は“圧縮”して保存され、その仕様上、元絵より必ず“荒く”なるのです。

 この状態で公開された絵は、元絵の品質におけるデリケートな差異の影響を、ほぼ受けません。どういう事か、簡単にご説明しますと、高級な液タブ上での表示と安物の液タブ上での表示を肉眼で目視する程の差が、ネット上では“表れない(表れ難い)”という事です。そして、閲覧そのものは第三者のディスプレイの品質に依存しますから、益々、元絵の品質は損なわれ、一様化します。

 プロであれば兎も角、また、紙への印刷を考慮した場合を除けば、液タブそのものの性能を維持した状態で絵の品質をそのまま閲覧者に届ける事はできない、となります。

 従って、大学生の皆さんが無理してWacomの液タブを買う必要はなく、お手頃なモノで十二分となります。

実際わたくし、書斎にはリモートワーク用の描画環境(ワコムだのEIZOだのクリエイター仕様PCだの)を整えておりますが、自室にはお絵描き環境がなかった為、趣味用としてHUIONという中華製の液タブ「Kamvas 16(15.6インチ)」を購入し、使っておりましたが、全く問題ありませんでした!w十分じゃあないかッ!wちなみに、自室のディスプレイ6枚も全部安物ですw

 学生の皆さんは、XP-PenHUIONで十二分です。

 できれば、15インチ以上が望ましいですが、13インチでも良いかも知れません(流石に12インチ以下だと小さ過ぎます)。20インチを超える大型は描き易いですが、ちょっとした持ち運びが不便になる上、価格帯も上がる為、オススメしません。

 最初は手頃なサイズ、且つ、お手頃価格なモノを選びましょう。

お絵描きソフト

 実はお絵描きソフト、いっぱいあります!

 ペイントツールSAIやアイビスペイントほか、優秀なお絵描きソフトは沢山あります。

 だからこそオススメなのが、CLIP STUDIO PAINT EXAdobe Creative Cloudです。当然、わたくしも使っておりますw

 ちなみに、イラストだけならCLIP STUDIO PAINT PROPhotoshopで十分です(クリスタPROだけでOK)。

 理由は超簡単!

 プロが一番多く使っているソフトだからです!w

 前述の液タブまで、プロユースを使う必要はない、安物でOK、と言っていたのに、なぜ、ソフトは急にプロユースを勧めるのか?

 その理由は単純明快、お絵描きソフトが画材の肝だからです。

 ソフトやアプリの場合、機能について調べるケースが大変、多くなります。この時、ユーザー数が多いとヒントやティップスを簡単に見付ける事ができる上、各機能を用いた表現法なども数多く見付ける事ができます。ついでに、ソフトやアプリ専用の素材も多く、これを利用する事も出来ます。

 わたくしはクリスタとアドビを強くお勧めしますが、勿論、他のお絵描きソフトでも構いません。

 しかし、無料ツールは絶対に止めましょう。

 まず間違いなく使い勝手に限界がきますし、絵(画)作りそのものへの限界もありますから、描画や作画に支障をきたし、使いたくなくなります。ソフトやアプリを使いたくない場合、描きたくないに直結する為、絶対に手を出してはいけません。

:昨今、指だけで描けるアプリも多く出ています(クリスタのスマホ版もそうですね)。これ、ま~~~ったく、オススメしませン!!!w線画に不向きですし、そもそもペンとは全く異なる独自のコツが必要な為、そのまま無駄スキルになります。一見、指先で描く方がペンを使うより自由度が高くなるように思えますが、タッチにおいて引き出しが少なくなります。仮に完成形において、寸分なく指で描けるようになったとしても、ペンで描いた絵を超えるクオリティは決して望めませんから止めておきましょう(本当にラクガキになってしまいますw)。

 ちなみに、アドビはサブスクのみなので選択の余地はありませんが、クリスタの場合、買い切りもあります。初期で安く済ませるならサブスク、長期間を考慮すれば買い切りです。

 わたくしの場合、趣味の方は買い切り、仕事はサブスクです(ライセンス数の都合上、サブスクのが良い)。最近のクリスタですと、アップグレードの観点から買い切り+更新費よりサブスクのが良いと思います(以前だと買い切り一択でしたがw)。

結構、コストかかる?

 さて、ここまで読み進めてきた皆さんであれば、大凡、どれくらいのコストがかかるか、想像(計算)できますよね?

 PC15万、ディスプレイ2万、液タブ5万、ソフト(買い切りの場合)5千/2万5千、ここにプラスしてプロバイダ費……なんやかんや、25万円くらいでしょうか?

 ちょっと学生さんだと初期費用高くなり過ぎですが、実際にはお手持ちのPCで済みますし、Wi-Fi環境整ってたりするので、もう少し初期費用は安くなる筈です(10万円未満)。特にPCはスペックを抑えれば10万未満で済みますし、ソフトをサブスクにすれば初期費用は20万円未満に抑える事もできます。

 このくらいであれば、アルバイトで1クール頑張れば、あるいは、カードのショッピング枠で購入すれば、それ程遠くない未来に、絵を描く環境が整います。

 これでも高いな~、とお考えの皆さんは、厳しい言い方をするなら、絵描きには向いていないのかも知れません。

 アナログ絵の場合、デジタル絵より遙かにコストがかかる為、昔であったら絵も描けない状況です。

紙と鉛筆があれば、絵は描けます。数百円で済みます。しかし、フルカラーイラストを描くとしたら、それが水彩画なのか油絵なのかにもよりますが、膨大な費用がかかります。漫画にも同じ事がいえ、消耗品だらけなので1度の買い物で数万円単位で消えて行きますw絵を描くって、実は金食い虫だったンですね♪wいにしえから描いているわたくしの場合、環境に恵まれていたンですね!w

 一般に、アナログ絵はランニング・コストが、デジタル絵はイニシャル・コストがかかるものなンです。

 デジタル絵をオススメするのは、絵画にまつわる習得技術が少なく済み、情報を得易く、ランニング・コストを抑える事ができるので継続性に向いている為なのです。

 お分かり頂けましたでしょうか?

終わりに

 なンでもそうですが、創作物にまつわる場合、必ず“道具”が必要になります。

 テクやスキルを身に付ければ、道具選びにそれ程、苦戦する必要はなくなるのですが、最初の取っ掛かり、初めて挑む時には必ず、どこから何を用意し、それが幾らかかるのか、という疑問が生じます。

 モチベーションを考慮し、継続性を考えれば、初期費用を高くした方が良いのですが、大学生の皆さんの場合、メリットは“時間”です!

 社会人や高校生以下より、兎に角、自由に使える時間が多いです。恐らく、定年を迎え、隠居した老人の次くらいに、時間が余っている、そンな状況下にあるはずです。

 しかし昨今、若い世代を中心に、時短が流行っていますから、時間があるにも関わらず、タイパの優先度が高くなっている為、初期費用をある程度考慮する必要があります。とは言え、社会人や高校生以下よりもイニシャル・コストは抑えられます(この理由については、後日投稿するであろう社会人編や高校生以下編を併せてご覧下さい)。

 基本的に、絵を描く事を楽しむつもり、要は趣味として楽しむ、その為に必要な道具を揃える、そんなイメージです。

 およそ、アウトドアや写真、音楽などよりはコストは少なくて済み、大体、ネット配信と同程度とお考え下さい。

 絵というものは、描いてみると存外、嵌まるものですよ?

 ぜひ、楽しみながら絵を描いてみて下さい。

 それでは、良いアートワークを♪

絵描きになろう(大学生編)
最新情報をチェックしよう!
>現代最凶の呪術絵師“性帝”プレゼンツ

現代最凶の呪術絵師“性帝”プレゼンツ

長い事プロの世界で絵描きをしてますが趣味の世界における同人サークルは初心者のひよっこです♪

壁サークルを目指し、ついでにSnow Manの佐久間君が買いに来てくれる事を目指し、日々精進して参りますのでよろしくねぇ~♡

CTR IMG