初めてコミケに参加し、初めて同人誌を出版(発行)する時、一体、何部すればいいの?
昨年(2023年)の今頃(サークル参加当選後)、わたくしも思っておりました。
色々検索をかけて調べたり、コミケに詳しい(サークル参加ではなく一般参加者)方に尋ねたり、兎に角、わたくし自身にコミケや同人活動における経験や知識がほぼなかった為、当然のように悩みました(ほんの少しだけどw)。
まず、結論から申し上げます(だらだら引き延ばしても意味がないので……理由と解説は後述)。
100部、刷っとけ!!!w
間違いない!w
但し、サークル・スペースで一人静かにスケッチブック片手に黙々とラクガキしてるタイプの皆さんは、「50部」でOKです。
同人誌といっても、一次創作/二次創作の違いはありますし、取り扱っているジャンルも様々あります。一概に云えないんじゃないか、そう思われるかも知れませんが、これで“ほぼ”間違いありません。
その理由と解説をして行きますので、ご覧あそばせ♪
※ちなみにわたくしのサークル「げきがタイム奇らら」で初めて発行部数は、“600部”ですwしかし、全く問題ありませんでした♪
同人誌発行部数の決め方
検索をかけてみますと色々な方が様々な視点や経験、予測などを書いたり、あるいは質問したりしております。中には、印刷会社によるヒントやティップスもあります。
検索エンジン(Googleのようなもの)で調べますと、上位表示される検索結果はポータルサイト(Yahooのようなもの)への質問記事が多く散見し、また、ふわっとした回答がどうしても目立ちます。肝心要の、本当に欲しい情報を調べるには、検索の仕方が複雑になる上、本質的に重要な情報はそもそも披露(公開)されない為、クリティカルな情報を得るのが難しいものです。
Yahoo知恵袋のようなQ&Aサイト(ナレッジコミュニティと云います)の場合、それ程上質な回答は得られません。仮にあっても、同人誌を出した事がある/コミケにサークル参加した事がある/ちょっとやってた/自称詳しい、程度です。
この“かじった程度”の回答が、実に“判断”を狂わせます。
そこで、実際にわたくし自身が予想していた内容と経験した事実を交え、より具体的にご説明致します。
同人誌実売予測……初めて刊行する同人誌にそんなものは不要!
実際に、コミケでサークル・スペースを確保し、同人誌を手売りする場合、どの程度、頒布する(売る)事ができるのか?
これにまつわる厳密な予想というのは実のところ、あまり意味がありません!w
X(旧Twitter)のフォロワー数やリポスト/いいね数、pixivのフォロワー数、YouTubeやTikTokの登録者数、コミケWEBカタログのお気に入り数etc……ほぼ、無意味、ですw
わたくしの場合、C102がサークル初参加、同人誌そのものを作るのも初めて、という状況でしたが、過去数回、コミケに参加した事があります。
学生時代、友人に強く乞われ、幕張メッセで開催されたコミケに一般参加、趣味にしていたTRPGの知人が出した“オリジナルTRPGルールブックの売り子”参加、絵描きとしてデビュー後、某漫画家のアシスタントさん達が作った同人誌の扉絵を描いた事で2度の売り子参加(二つは別サークルで同じところではありません:1つが特定漫画の二次創作、もう1つが一次創作エロでした)、この4回のみです。
ここで注目して頂きたいのが、オリジナルTRPGルールブックの売り子、です。
一般参加は単にコミケに客として来場しただけですから勘定になりません。アシスタントさん達による同人誌頒布における二度の売り子参加は、複数人の作家による合同本で、二次創作の方は壁サークル、一次創作はアダルトな内容ですから、極端過ぎて目安になりません。
その中で、オリジナルTRPGのルールブックというものだけ“浮いて”おります。ほぼテキストオンリー、挿絵も素人が描いた下手クソなラクガキ、そもそもTRPGというジャンルの認知度は高くなく、且つ、オリジナル(一次創作)の為、既存ファンはおらず、そもそも、頒布にまつわるサークル活動はしておらず、まだ、インターネットもありません。
謂わば、ゴミ、ですw
こんなモノ、一体、誰が買うのでしょうか?w
はい、誰も買いません!w
頒布しているサークル・スペースに、能動的に訪れる方は皆無です!誰も知らない、告知もしていない、ファンどころか、その頒布本がある事さえ、認知されていないのですから当然です。
しかし、そんなゴミを、わたくし一人で100部売りましたw
制作に一切携わっておりませんでしたので内容は知りませんし、パッと見で駄作、扉絵もラクガキ以下のモノクロ絵、99%テキスト、一応、製本はオフセット印刷でしたが……とても、まともな作りではありませんでしたが、口八丁手八丁で100部は売りました。
これが何を意味するのかと申しますと、セールストークに特化し、“売り抜ける”という商魂に注力すれば、本の体裁さえ整っておれば認知度ゼロのゴミですら100部は売れる、という事実です!
さすがに、白紙の冊子だとしたら20部程度しか売れないとは思いますが、本の体裁をとっており、中身さえ用意しておけば、どれ程低クオリティであっても100部は捌けます!w
これが事実、実態です。
同人誌の内容如何を問わず、コミケにサークル出展し、頒布(販売)に力を注げば、絵が下手でもフォロワー0でも、いいねもリポストも伸びずとも、100部未満は誤差の範囲なのです。
サークル・スペースでの頒布実測
昔の事は知りません、なにせC102から参加致しました初心者同人サークルですので。
あくまでもコロナ明け以降のコミケに限った話ですが、開催時間は10:30~16:00の5時間半となります。
ですが、知名度のある既存ファンのいる中堅サークル以上を除けば、実際にサークル・スペースにお客さんが訪れるのは、“13:00~15:00”の2時間に限られます。厳密にいえば、14:30以降は客足は遠退きます。
つまり、初心者サークルが勝負できる時間は、この1時間半~2時間の間に限られます。
なぜ、午後1時からなの?
コミケの開場時間が10:30なのに、なぜ、13:00以降にならないと勝負が出来ないのか?
正午過ぎまでは、「アーリー入場チケット」で来場したお客さんが殆どであり、このチケットで来場した方は、あらかじめ“お目当て”のサークルが幾つか決まっており、それは確実に大手サークルや人気サークル、あるいは企業ブースですから長蛇の列が形成されます。また、お気に入りサークルが1つとは限りませんから、優先順位を決め、カタログ片手に次々と目的スペースを巡る……これがアーリー入場者の方々です。
そして、アーリー入場の方達はお目当ての同人誌やグッズ、あるいは企業ブースであらかた欲しい物を購入しておりますから手持ち予算がほぼ尽きます。すなわち、アーリー入場の方が仮にアナタやわたくしのサークル・スペース前にいらっしゃっても、既に購入するだけの資金はなく、あったとしても余程気に入って貰えないと購入してはくれません。
このアーリー入場の方の後に会場入りするのが「午前入場リストバンド型参加証」で入場なさるお客さん達です。勿論、この方達もお目当てのサークルがありますから、入場後はすぐに目的のサークル・スペースを目指します。しかし、アーリー入場者程、特定サークルのコア・ファンではありませんし、お目当てのサークル数も限られます。故に、フリーに動ける時間が早めに参ります。
この午前入場リストバンド型参加証による入場者の皆さんが、大凡、お目当ての物を購入後、会場各処の島々を巡り出し、アナタやわたくしのサークル・スペースの前に現れる時間帯の目安が、午後1時なのです。
この午後1時前後までの2時間~2時間半は、アナタもわたくしも開店休業中です!w
お客様は午前入場リストバンド型参加証/午後入場リストバンド型参加証入場者
配置されたサークル・スペースにもよりますが、早ければ12:00過ぎ、遅くとも12:30~13:00くらいに、明らかに一般入場者の流れが変わります。
これが午前入場リストバンド型参加証購入者の入場の合図です!
※これは目に見えて変わりますので、初心者/初参加でもすぐに分かります!w
より具体的な見極め方は、ご自身は配置されたスペースから見渡せる範囲で、列ができていたり、早い時間から購入者が訪れていたサークルのスペース前から客足が散り始めた頃合です。
準大手サークル以上はまだ列が出来ているでしょうが、中堅/老舗サークル等、ある一定の既存ファンを有するサークルの場合、能動的に来訪するお客さんが減り始める、それが午前入場リストバンド型参加証によるお客さんが本格的に入場し始めた時間帯です。
ここからがアナタやわたくしのサークルの“本格始動”の時間帯です。
目安となる午後1時から、約90分~120分、これが漸く、アナタやわたくしの同人誌を頒布する事ができるチャンスなのです。
※中堅/老舗サークル以上の方々は、この辺りの時間帯から“流し運転”に入ります。早いところで14:30、遅くとも15:00には撤収します。稀に残っていらっしゃる著名サークルもおりますが、ほぼ店仕舞いしております。
我慢の2時間半/勝負の1時間半/悪足掻きの30分
10:30~13:00までの時間は、忍耐の時間です。初心者サークルでも弱小サークルでも買いに来てくれる方はいらっしゃるかも知れません。放って置いても数部売れるかも知れません。しかし、ここで声掛けをしないと、すなわち、受動的に待っているだけだと、この時間帯での販売数が、そのままコミケ1日の捌けた部数になりかねません。
耐え忍びつつ、アピールしましょう。
13:00~14:30までの時間は、勝負の時間です。初心者/弱小サークルは、ここで販売数を伸ばします。ちなみに、放っておいてもお客さんはちらほらやってきますが、時間が短い分、午前・正午と変わり映えしないと終わりです。
14:30~15:00までの時間は、粘りの時間です。明らかにお客さんの数が減っているのが分かります。ここで帰り支度をするのは、初心者/弱小サークルでは御法度です。1部でも2部でも構いませんから、粘るだけ粘って悪足掻きをしましょう。
15:00過ぎ……もう、いいでしょう。まだお客さんもいらっしゃるにはいらっしゃいますが、予算が尽きています。少しでも捌きたければ粘って安売りでもすれば、数部程度は売れるかも知れません。
100部印刷する根拠は?
おまえ(性帝)がゴミでも100部売り捌けるってのは分かったが、それが100部刷る根拠にはならンだろ?……そう、お思いの方に朗報です!w
実は、ちゃ~ンと根拠が御座います!
びびったか!?
さて、ゴミでも何でも100部は捌ける、その理由は……
コミケはお祭り
お祭りに行った事のない方、さすがにいらっしゃいませんよね?
焼きトウモロコシ、イカ焼き、たこ焼き、わた飴云々……買って食べた事、ありますよね?
美味しかったですか?
美味しかった、と思ったアナタ、それは“雰囲気”に酔っています!w
美味しくなかった、と思ったアナタ……では、なぜ、買ったンですか?
はい、それも“雰囲気”に酔っての事です!w
そう、お祭りとは、シーンやシチュエーション、そして、自分の思い出づくりに酔う、酔っ払いの集いなのです。
そして、コミケとは2日間でのべ30万人弱の酔っ払いが集まる祭典なのです。
酔っ払いは総じて、サイフの紐が緩くなるもの。これがゴミをも購入してくれる極めて稀有な環境!
シラフなのは、アナタとわたくしのサークルだけで良いのです!w
勿論、アナタも酔っても構いません。しかし、ほろ酔い程度にしておきましょう。
それでも100部は言い過ぎだろ!?
ごもっとも!w
その通りです、いくらコミケという祭典に酔い痴れている皆さんが相手とはいえ、さすがに何もしないで100部は捌けないでしょう。
実際、わたくし、他所様よりセールス力が御座います。トークが得意/場を作るのが得意/空気を読むのが得意/コミュ力お化け/営業が得意etc..
上述の通り、売り捌く事のできる勝負の時間はわずか90分(13:00~14:30)しかありません。この間に100部を捌くには、およそ1分程度で1冊売る必要があります。
正直、ちょっと厳しいですよね?
対面営業が得意、と自身で語る程度にはセールス力を誇るわたくしだからこそ出来る事で、これをアナタに強いる事はできませんし、なかなかおりませんし、そもそも、そンなに多くいては困りますw
では、3分に1冊売ってみるのは如何でしょうか?
目の前を通る一般参加者に声を掛け、アナタの同人誌を手に取って見て貰い、気に入って購入してくれる手筈となって金銭を受け取り、商品たる同人誌を受け渡す……これを3分で1度と考えた場合、ぐっと出来そうな感じになってきませんか?
我慢の2時間半(10:30~13:00)までに10部、勝負の1時間半で30部、悪足掻きの残り時間(14:30~)で5部……計45部、捌いた事になります。
はい、これでアナタは、及第点、です!!
アナタのサークルは、コミケに出展したサークルとして、十分周りに話しても問題ないでしょう。
おいおい、45部捌いても、まだ、半分以上残ってンぞ、どーすンだ?
では、下記をご覧下さい。
委託販売と名刺代わりの無償配布
アナタのところにも着てませんか、書店様からの委託販売の御用向きが?
わたくしの場合、昨年のC102への出展が当選し、みょこみょこと蠢動していたところ、約1ヶ月後(昨年7月中旬)、メロンブックス様からお声掛け頂き、委託をさせて頂く旨、手筈を整えました。
実はわたくし、同人サークルのド素人過ぎて、書店様の委託販売とか全く考えておりませんでした!wなンとなく知ってはいたものの、初参加の初心者サークル、且つ、ご連絡を頂いた時点では、同人誌そのものをまだ制作していない、発注すらしていない、印刷所探しをしていた頃ですw
この委託販売のお声掛けを頂いた事により、同人誌の刊行部数を+100部に致しましたw(当初、500部刷る予定を600部に変更致しました)。
では、前述の及第点とした計45部をコミケで実売する事ができた場合、残部55部となる訳ですが、この内50部を書店に委託販売してみましょう。
どうですか?
残り5部+余部(印刷所による注文数よりも多く発生した部数)となります。
1部は記念にアナタ自身が、残りは気になったサークルや近隣サークルに配ってしまいましょう。
すると、コミケ終わりのアナタは、手荷物と自分自身の記念品1冊だけの軽やかな姿で帰路につく事ができます。
これが、理想の姿、ですw
※残った同人誌を新刊交換目的で配布するのではなく、名刺代わりに無償配布しましょう。新刊交換は煙たがられるケースもあります(断られる場合も十分あり得ます)。この場合、名刺として無償配布するのがベターです(無償配布であれば、さすがに断られないでしょう)。
これでアナタは、身軽で帰れます!w
爪痕残すなら100部、参加する事に意義があるなら50部
冒頭に書いた通り、初参加/初心者の方は先述を根拠に100部印刷しておけばOKです。
逆に、売る事は二の次、参加する事に意義があり、コストを抑えたい、あるいは、アーティスト気質な方(サークル・スペースでみっともない声掛けをしたくない方)は、50部刷っておけばOKです。
ちなみに、前者はオフセット印刷、後者はオンデマンド印刷にしておきましょう。
よろしければ、前者のサークル主催者様は、わたくしのサークル「げきがタイム奇らら」と仲良くして下さると助かります!w
間違ってはいけないNG行為
兎に角、初参加/初心者、また、わたくし含む弱小サークルの皆さんに勘違いして貰いたく無い事がいくつか御座います。
ここでは幾つか、わたくし自身の経験を含め、ピックアップしておきます。
自称“コミケに詳しい人”に話を聴くな!
実際にサークルとしてコミケ出展をし、実売300~500部以上捌いている程度のサークル主催者が身近におり、そのような方々から話を聞くのであれば、それは実にラッキーな状況にあるので、有り難いアドバイスとして素直に受け入れましょう。
※ジャンルや普段の活動スタイル、知名度他、ご自身のサークル活動との相違点もありますから一概には云えませんのでご注意下さい。
実売100部未満のサークル主催者や一般参加者として長年に亘ってコミケに通っていらっしゃる方などからのご意見は……スルーしましょうw
サークル参加費や諸経費に満たない売上のサークルや頒布数に興味を持たないサークル主催者は、コミケにサークル参加する事自体が趣味の方です。創作活動を趣味としている訳ではなく、相対評価に無頓着である為、参考にはなりません。
一般参加者として長年コミケにいらっしゃってる方は、購入者としては上級者かも知れませんが、サークル参加の知識や情報は、ほぼ皆無、です。ごく一般的な、コミケ界隈のまことしやかな情報を饒舌に語るだけなので、無視して問題ありません。
実際、わたくしのお手伝いさんの友人に、コミケに詳しい、という者がおり、初参加/初同人誌を500部刷る(先述の通り、+100部で計600部刷りましたが)という情報がその方の下に伝わった際、笑われた(売れるワケないだろ)、そうですw
そりゃそーです!実質4時間で500部完売するには、フルタイム30秒未満で1冊売り続けなければなりませんから、行列ができるサークルでもなければ大赤字です!wいくらセールス力に自信のあるわたくしでも、客引きから実売迄を30秒未満で完結するのは物理的に、無理、で御座いますw瞬間的、短時間に限れば可能かも知れませんが、4時間もの間、ぶっ通しでコンスタントに30秒未満でクローズは不可能です。
だからこそ、頭、を使うワケです。
小学生でも分かる簡単な算数で“出来ない”という解を、経験則に載せて語るのは……まぁ、普通な事なのでしょうが、如何にも当てにならないのでスルーして問題ありません。
ネットの反響で過信しない
X(旧Tiwtter)で常に数百のリポスト/いいねを貰ってる、数千の時もある、数万の時もあった!……反響が凄いので沢山、刷ろう!
止めておきましょう!
リポストやいいね、ブックマークというものは、無償で出来ます。且つ、クリック/タップ1つで出来ます。無料で、家でリラックスしながら、フォルダの空き容量にブチ込むだけの軽やかな作業と、抽選申込の事前アクションや入場料の支払い、交通費、スケジュール、暑い(寒い)最中、激混みする人群れを掻き分け、わざわざサークル・スペースに来訪し、お金を払って同人誌を購入するというヘビー過ぎるタスクを、アナタやわたくしの為に行ってくれる方って、本当にネット上でのリアクション通りになりますか?
あり得ません!
わざわざ、サークル・スペースにまでいらっしゃった上、同人誌やグッズを購入してくれる方というのは、本物のファンであり、これ程ありがたい方はいらっしゃいません!
わたくしの絵など、X(旧Tiwtter)にポストしたところで、いいねやリポストはついても数個w
ところが、数百も数千もいいねやリポストがついてる絵を投稿していらっしゃる絵師様の実売は物悲しい限りです。
こちらに関しましては、当記事の主旨とは異なりますので割愛致しますが、肝要なのはネットの反響は集客や実売に直結しない、という事を覚えておいて下さい。決して、勘違いしないよう、お気をつけ下さい。
コミケ一般参加者は誰もアナタに興味を抱いていない
コミケに来場する一般参加者(お客さん)の皆さんは、誰もアナタやわたくしの作品に興味を抱いておりません。これが、大前提、です!
アナタがサークル・スペースの前を通り過ぎる一般参加者に興味を抱かないのと同程度に、その一般参加者の方もアナタのサークルの物販に興味を抱きません。
声掛けをしない、という事は、素通りされる、と同義ですし、この点において、アナタも一般参加者も対等なのです。
アナタが興味を抱かないのであれば、第三者もアナタと同程度に興味を持たず、能動的なアクションがなければ必然、リアクションも起こり得ないのです。
スケッチブックにラクガキする暇があるなら、あるいは、スマホをいじっている暇があるなら、サークル・スペース前を通り過ぎる一般参加者の皆さん達を見てみましょう。座ってるだけなら、置物で十分です。
そこがどこなのか、もう一度、よく考えてみましょう。
友人/知人よりファン/購入者を意識する
友人や知人がサークル・スペースに来ると、その方と10分も15分も語らう方がいます。中には、1時間前後、おしゃべりに没頭する者もいます。
遠方の友人・知人と久々に会うのは、確かに懐かしいですし、重要な事かも知れません。しかし、ファンや購入者と直接出会う機会は、友人・知人と話す以上に“貴重な”体験です。
友人・知人は電話やメール、LINEで連絡を取ろうと思えば、いつでも出来る筈です。ですが、ファンの方や一期一会の購入者の方との対面は、二度あるかどうか分かりません!
その貴重な対面を軽んじ、既存コミュニティに没頭するのは如何にも閉鎖的で悪印象です。
過去のコミュニティを重んじ、未来のコミュニティを蔑ろにするのは、創作活動において得策とはいえません。
コミケ開催時間という短い時間の使い方を、より慎重に、有意義なものにしましょう。
最後に
今回は、初めての同人誌を何部刷ればいいのか、について触れましたが、実の処、何部でも良いのです!wですが、何部でもいい、としてしまうと自由度が高過ぎ、初めて挑む際、迷ってしまうものです。勿論、わたくしもあれこれ迷い、考えましたw
コミケへの参加は、あくまでも趣味ですから、刷りたい数だけすれば良い、のが正解ですし、真理だと思います。そもそも、コミケへのサークル出展への規定そのものが、商業ベースでない事を謳っているのですから当然です。
ただ、イラストレーターを中心に、商売として先鋭的になっていらっしゃる方が、実に多い、というのも実際に参加してみて分かりました。
当然とも云えます。イラストレーターの場合、印税が乏しいですから、常に描き続ける必要があり、しかし、受諾案件には限りがある為、およそ同人活動をその補填、あるいは、当てにしている方も多いのでしょう。
※能動的なイラストを描く者を、少なくともわたくしはイラストレーターとは呼びませんが、これはわたくしが古い人間なのでお許し下さい。
わたくしもイラストレーターではありますが、漫画も描いておりますし、絵専門の法人やその他事業を営んでおりますから、同人活動は完全に趣味にできる土壌があり、状況が違います。
正直、食う為に同人サークルの皮を被った商売人達には、逆立ちしても発行部数や売上、そのブランディングには勝てないでしょう。ですが、趣味というものは、それそのものに対して純粋ですから、労を惜しみません。
いずれ彼等に肉薄するつもりで同人活動に邁進して参りますので、皆様何卒、宜しくお願い致します。
是非とも、今年の夏コミ(C104)でお会いしましょう♪
以前の投稿記事「初めての同人誌刊行、いったい何部刷ればいいの?」同様、サークル初心者がコミケや同人誌即売会に参加する時、気になる点、それがサークルスペースやサークルブースの設営です。 昨年(2023年)の今頃、初めてコミケ(夏コ[…]
先日、「初めての同人誌刊行、いったい何部刷ればいいの?」という記事を投稿しました。 これをX(旧Twitter)で紹介したところ、こんな引用とリプライを頂きました。「コピー本10部/内容良ければ売れる/中身と価格表示/原[…]