ウマにち?
ウマにちとは、げきがタイム奇らら唯一の不定期連載作品『ウマ娘の奇妙な日常』の略称です。
ウマ娘プリティーダービーをメインに様々な作品をリスペクト、1~3ページ程度の奇妙奇天烈なエキセントリック・シュールギャグ的なパロディ漫画(劇画)です。
ほンの少しの毒っ気(茶目っ気)とアザトースがヒク程の狂気、細かすぎて伝わらないネタの数々を放り込み、噎せ返る程の画力でお送りする超Cawaii(カワイイ)系シンフォニック・ロマン・アポカリプス・ホラー的日常ギャグマンガ(劇画)です♡
簡潔に説明致しますと、すごくすごいマンガ、です!(by トプロ
そもそも、げきが(劇画)、ってナニ?
げき‐が〔‐グワ〕【劇画】とは、マンガ(漫画)の表現/作画技法、若しくは、漫画のジャンルの一種です。
「劇画」という名称は辰巳ヨシヒロの考案によるものであり、劇画工房の誕生以降の劇画ブームによって世間一般に名称が定着した。
劇画とは、それまでの漫画から一線を画した漫画表現の手法であり、青年向け漫画を子供向けの漫画と異化・区別させるために作られたジャンルでもある。従来の漫画はあくまで子供向けであり、辰巳らは自分たちの作品がそのような評価を受けることを極端に嫌っていた。貸本劇画の読者層は労働者階級の若者であり、また劇画工房のメンバーも同じような階層の若者であった。作風としてはハリウッド映画やハードボイルド小説の影響が大きい。
Wikipedia『劇画』より
……って、ウィキペディアに書いとったが、正直、知らン!w
世代じゃねーから、分からン!w
わたくしがナチュラルに劇画の存在を知ったのは、スタジオシップ系から(後の小池書院)。
本来、スタジオシップですらわたくしの世代ではない。しかし、小学生の頃から週刊少年漫画雑誌(ジャンプ/マガジン/サンデー)と同程度にヤング誌や青年誌、ついでにエロトピア(官能劇画誌)迄読ンでいたので同世代より遙かに詳しい。
※残念ながら、エロジェニカやアリス、大快楽、いわゆる、三大エロ劇画誌は読ンでない!w恐らく、俺より一世代、下手すりゃ二世代くらい上が読ンでいたはずw
ついでにわたくし、劇画村塾出身者じゃありませン!w
わたくしがプロを目指した学生時代には、既に劇画村塾は終わっておりました。
※終わっていた/終了していた、と思ったのは、当時における現在進行形でのお話し。まさか、後に復活するとは思わなンだ!w
ま、劇画村塾出身ではないが、絵描きの先輩方に出身者多いし、そもそも小池一夫先生が大好物なンで問題なし!←?
わたくしがちょくちょく、テキストの合間に「ン」だとの「ッ」だの入れるのは、小池先生を意識しとるからw(ま、字画同一の観点は本来、小池先生の影響ではなく、読み易さ、を意識しとるからなンだがw)
※本業の方(商業漫画)では、コレ、全くしませン!w影響受けとるのモロバレするンでヤッてませン!w
そもそも、わたくしの場合、漫画家(劇画家)になろうと思って絵を描いていたのではなく、イラストレーターを目指しており、写実/スーパーリアリズムの描画を嗜ンでおりましたので、ナチュラルに描く上での画風が、劇画畑にマッチしていた、というだけに過ぎません。
事実、学生時代、イラストレーターとしてデビュー直後、劇画家としてもデビューしましたが、すぐに漫画家に転向しております。
※わたくしがデビューした時期、既に劇画は、と言うかタッチの多い作画による漫画は廃れておりました。タッチの多い作画は、読者から“汚い絵”と見られがちで、特に少年誌では反応が悪い時期に突入しており、編集も“やンわり”と、直接的ではないものの、絵柄(作画)の変更を匂わせておりました。わたくし、空気を読む力が人一倍強い上、器用でしたので即行、作画を変えましたw
では、劇画というのは、作画/描画だけの違いなのか?タッチの多い絵柄の事だけなのか?リアル描写のみを言うのか?
実はわたくし、気付いてしまいました!劇画の神髄にッッッ!!!w
劇画と漫画の境界の彼方
劇画というと一般的に、“濃い絵(頭身高めなリアル描写&タッチ多め)”が想像されると思われます。
上述で参照したウィキペディアにも、こう書いてありました。
さいとう・たかを曰く、「本来、絵は劇画の条件には含まれていない、デフォルメされた絵、少年・少女向けの絵でも構わないもの」であった。ところが「劇画黎明期を支えた面々が第一線から消え、さいとうのみが残ってしまったため、さいとう調の絵が「劇画」だと世間が誤解し、定着してしまった」という。
Wikipedia『劇画』より
これ、事実、だと思います!w
わたくし自身はさいとう・たかを先生の影響は受けておりませンが、劇画と言えば池上遼一先生や叶精作先生、御厨さと美先生等を普通に思い浮かべ、少なくともデビュー直後は多大な影響を受けておりました!
※原さン(原哲夫先生)や荒木さン(荒木飛呂彦先生)、井上さン(井上紀良先生)等、直近の諸先生方の影響の方が本来強かったのですが、現役バリバリの方をパクるようなマネ、したくありませンので止めました!w(まぁ、現在尚、そーゆ~パクリ画風/作風の方って多いですが、若い頃って一世代スパンですら我慢できずパクる傾向あるンで、致し方ないのかな~とw
実際、わたくしの場合、デビュー後間もなく、劇画を封印し、漫画へと転向しており、その際、最も注力したのが画風(絵柄やタッチ)ですから、さいとう先生の物言いは正しい、と認識しております(どこの出版社の編集さえ、画風変えたらマンガとして受け入れてくれたンで間違いない!w
さて、そンな本業ですら劇画を離れ、なンだったら、劇画よりマンガの方こそ慣れ親しンでいたわたくしですが、殊、趣味絵を描き始め、漫画的な作画を描いていた時、ふと気付き思ったワケです。
ン?
俺、マンガを意識しねーとゲキガになるな、ってw
一体、その違いはドコにあるのか、と申しますと……
性帝流劇画の創始←?
漫画は、説明であり、解説である、と。劇画は、余白であり、余韻である、と。
なに、ソレ?って思った?wいいの、ソレで!w
解説します。
漫画って、キャラを動かすワケです。そのキャラがストーリー上動く訳ですが、読者に対し、それぞれ“説明(解説)”が必要となり、その描写が必須となります。
従って、ストーリーの根幹に差し迫った場合、その説明が必須となります。要は、ナレーションやモノローグ、回想ほか、セリフ周りに限らず、テキストとコマ割が膨大になります。その理由は、読者にシチュエーションを説明し、当該ストーリーにおいて“共感”を得る為です。作者の意向に沿った読者の誘導が必要不可欠なのです!
ですが、劇画の場合、読者がある程度“おとな”である事を想定している為、描画的に同じ結末であっても、それを受け止めた上で“各々(おのおの)”がどう思うかについては読者に一任する、そういった余白(想像域)を残すよう、したためるワケです。
つまり、劇画においては漫画とは異なり、作者の思惑ならざる読者なりの受け止め方を千差万別に思い描いてOKであり、人によってはハッピーエンド、或いは他方にとってはメリーバッドエンドでも良い、そンなマルチエンディング的な多様性を故意に拵えた作品にする、そういったニュアンスになります。
要は、わたくしが描いた作品が、わたくしの思うトコロと違う風に読者の皆様に受け止められても、それが“劇画”であるが故、なンら問題がない、という事になります!w
正直、かなり読者の皆様各位に対し、各々の知識や情報、リテラシー、想像力に依存し、左右されるのですが、翌々深く考えるなり、知るなりした時、より楽しめるのが“劇画”である、と。
すなわち、劇画とは、劇的且つ劇薬であり、激情的且つ劇物、刺激的であり感激的であり、これを全て読者(閲覧者)の素養に丸投げする、寸劇なのです。故に、劇画を“げきが”と称し、我が同人サークル「げきがタイム奇らら」をして、そう冠するに至ったワケです。
コレ、どこにも書かれていませンし、誰も語っていませン。そりゃそーです、わたくしが考察し、生み出した結果なので!w
実践してみました♪
さて、上述を踏まえ、わたくし自身で実践してみました♡
「ウマ娘の奇妙な日常」当初をご存知の方であればお分かり頂けるかと思いますが、原作に忠実に描き、描画しております。
原作がアナログですから、アナログ時代の表現、つまり、ペンタッチとトーンワークで作画を構築しております。
これは先述のさいとう先生のおっしゃる通り、“絵は劇画条件には含まれていないが誤解されている”をそのまま実践、敢えて誤解されている“濃い絵(タッチの多い絵柄)”で作画し、作画し続けました。
理由は簡単です。作画/絵柄というものは、極めて直感的である為、誰の目から見ても“分かり易い”からです。これが2年前くらいのお話しです。
事実当初、濃い絵を描く絵描き、と認識されています(当時のpixivやニコニコ静画/漫画のコメをご覧になればご理解頂けるかと存じます)。
※濃い絵を描く絵描き、という認識はそのまま、濃い絵“しか”描けない絵描き、に繋がります。要は、その手の絵柄の絵師、それが当時の認識です。
そこから時折、アッサリした絵柄やタッチの作画を混入します、画力を維持したまま。そうすると、読者/閲覧者は、混乱し始めます。
アレ?この人、濃い絵以外も描けンの?ってw
それを交互に、適当に、ランダムに、繰り返します。濃い絵/薄い絵を繰り返し、且つ、濃い絵と薄い絵を同作品に混在させ、リリースします。それらを見続けてくれた方は、やがて気付いてくれます、この人(俺の事ネw)、絵柄(タッチ)がクドいンじゃなく作風がクドイ、ってw
そうです!
その作風こそが、げきが(劇画)なのです!w
そうです、わたくしが言うところの「げきが(劇画)」とは、作風そのものを指し、それは絵柄やタッチではなく、わたくしが生み出す作品そのものを指すのです!w
※性帝というペンネームを出さずとも、そういったニュアンスのある作風が劇画です。ちなみに、わたくしの商業作品は、マンガ、です!wですので、わたくしの商業用のペンネーム群を推測する事は不可能ですw(描画/作画を自在に変える事ができる/できている、という事は、作風/画風そのものを変える事ができる事の裏返しです。事実、そのように商業活動を長年して参りましたので、表名義群を推察/推量する事は不可能ですよ?w
ウマにち誕生!
……と言うワケで、ゲキガ(劇画)にこだわって、「ウマ娘の奇妙な日常」という作品を描いてみました♪
描いてみましたところ、折角なので“同人誌”にしてみました。
もし宜しければ、ご覧になってみてください。