オウンドメディア(Owned Media:自サイト)をオススメするワケは、すでにこの同人サークル「げきがタイム奇らら」では各処で説明しておりますので、各ページをご覧いただけた皆さんはご存知かと思われます。
ここでは、おまえの同人サークルなど興味がない/各処に散ったテキストなンて読むのが面倒、という検索から直接このページにランディングした皆さん向けにまとめておきます。
はじめに
アーンドメディア(Earned Media:SNSやコミュニティツール、各サービスプラットフォーム他)全盛のこの時代、自サイト(ホームページやブログ等)を運用する意味、あるンか?
そう思われる皆さんも多いはずです。
はい、その通りです!w
なンとなしに情報収集がてら、ちょっとした意見の発信にはSNSで十分ですし、インフルエンサーを目指す方であればユーザーの母数が多いプラットフォームにアカウントを作った方が早いですし、わざわざ自分自身でホームページを作る必要は正直、ありません!
しかし、そンなアーンドメディア全盛の時代、敢えて自サイトを用意するのには理由があります。
そのワケは……
トラフィックのリスクヘッジ
トラフィック、正確には、ユーザー向けの閲覧メディアやコミュニケーションに関する最低限度のコネクト/チャネルを用意しておく、というリスク回避向けです。
X(旧Twitter)の突発的な仕様変更やサイバー攻撃によるニコニコ動画ダウン、YouTubeやインスタ等のアカウントの乗っ取りやBAN、第三者の異議申し立てによるアカウント凍結やコンテンツ削除ほか、第三者が運営するサービスによる強制措置というものは、極めて過激、且つ、熾烈です!w
正直、民事の強制執行より遙かに強力、且つ、一瞬で実施され、アカウント保全措置は基本的に事後のやり取りが常となる為、ユーザーサイドは後手後手に回る傾向にあります。これがビジネスであったら脅威であり、大変な損害を被る事になります。
趣味界隈でのサイト運営の場合、膨大なユーザー数を誇るプラットフォームやコミュニティサイトに比べ、まばらなユーザーしか訪れない自サイト/ブログというものは、運用効率が悪い上にコストもかかるので大変馬鹿馬鹿しいのですが、偏にこのリスクを回避する為に用意しておくべきもの、そんなイメージです。
個人的には絶対オススメです!w
リスクヘッジなら複数サービスでのアカウント作成で良いのでは?
はい、基本的にはそれで構いません。
類似サービスや類似プラットフォームでのアカウント作成、これが基本ではあります。
但し、メイン活用しているSNSと全く同じものはありません。何より、ユーザーボリュームやユーザー層が異なります(これが一番厄介w)。
競合サービスが現在進行形で運用できているのは、ユーザー層の違いが大きなウェイトを占めており、その指向性がユーザー数の母数をある程度定める要因になっております。
例えば、X(旧Twitter)の避難先として、くるっぷやmisskey.io、タイッツー、Blusky、マストドン、Threadsなど、数多くの選択肢があります。
あるにはあるのですが、日本国内だけで言えば、総ユーザー数が数十万人程度のコミュニティサービスの場合、“過疎”ります!w過疎化したサービスはデッドアカウント(停止アカウント)が増える傾向にあり、ユーザーの母数程の稼働アカウント数は決してありません。アクティブユーザー率は数%未満ですからゴーストタウン化します。
過疎っているサービスでは、壁打ち(独り言)になりがちです。勿論、自身のアカウントから積極的にリプライやコメントを打ちに行けばリアクションも期待できます。しかし、これはブロードバンド黎明期によく見られた、魔法の iらんどにおける挨拶回りやmixiの足跡残しとなんら変わらず、タスク量に対して得られるメリットが極端に小さくなります。
リアクションを求めるだけにも関わらず、そこそこのタスク量がかかってしまうくらいであれば、自サイトやブログの運用にタスクを回した方が余程マシ、そんなイメージです。
公式サイト化/最低限の信頼性確保
企業やサービスの場合、SNS上での公式アカウントとは別に、必ず公式サイトを用意してあると思います。同様に、著名人やブランディング(知名度)に勤しむ個人は、オフィシャルサイトを用意している傾向が高いです。
では、同人サークルで自サイト/公式サイトを持っているのは?
1990年代後半から2000年代までに活発に活動していた同人サークルの場合、ホームページかブログを持っているケースが多いです。ネット黎明期であれば静的サイト、成熟期においてブログが主流となっております。
逆に、2010年代からは自サイトは減り始めます。ひとえに、オープン型SNSやスマホアプリの隆盛による影響です。
運用の手軽さや投稿のし易さ、何より閲覧ユーザーの多さがオープン型SNSやアプリの特徴です。特にアプリの場合、クローズドSNSが基本なのですが、スマホユーザーによる爆発的な流入により、PCオンリーの時代とは比較にならない程、閲覧ユーザー数が増えました。これが自サイト運用の無駄さを自覚させ、公式サイト離れを加速させた要因です。
しかし、考えてみて下さい。
タレントやミュージシャンなど、ブランディングが仕事に直結するタイプの職種にある者達は、必ずオフィシャルサイトがあります。
シンプルでオシャレ、軽妙且つイメージ戦略にピッタリな、そんなオフィシャルサイトが、ほぼ確実に存在しております。ビジネスなのだから当たり前ですが、意外にもファン達は、彼等著名人のオフィシャルサイトや公式アカウントをビジネス用だとは考えておりません。そう、情報発信してくれる最も信頼性のある有り難いチャネルと信じている訳です。
公式ホームページを作ってみよう
ここまで読み進めた方の中には、ちょっと自サイト/公式サイトを作ってみよう、と思った方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
今回、ホームページ関連の記事としては始めての投稿になる為、その全てをここに記載する事は避けます(テキストボリュームが多くなり過ぎる為w)。
そこで、概略だけをピンポイントで解説して行きます。
各々の詳細については、後日別途記事にすると思いますので、そちらをお楽しみに♪
公式サイトを作るにあたって
実のところ、自サイトやブログを作る方法、2024年現在に至っては膨大にあり過ぎて、その選択肢を挙げるだけでも一苦労です!w
しかも、どれが一番良いのかという比較検討すらも数多く、各々サイト制作を試みようという方それぞれの嗜好/指向に沿った提示は、気の遠くなる作業なので止めておきますw
※「【2024年】最新お絵描きアプリ・ソフト比較【備忘録】」という記事を書いてみて気付きました……この手の選択肢ごとの紹介記事書くの、べらぼうに時間かかるって!w
そこで、わたくしがオススメするサイト制作、特に実際こうしてサイト制作した「げきがタイム奇らら」を実践/テストケースとして、ポイントを絞って解説して参ります。
色々なサイト制作法があるので、気になる方はご自身で調べながら読み進めて行くのも良いかも知れません。
公式サイト制作にまつわる重要ポイント
要点を箇条書きで列記しておきますので、まずはご覧になってみて下さい。
- 独自ドメイン運用:無料でのサイト制作はしない!
- サイト/ブログの選定:サイトデザインと運用スタイルの根幹
- アクセス/コンタクトの確保:最低限度、且つ、必須のコンテンツ
- コンテンツ制作:同人サークルなら作品投稿でOK
実は、コレだけ、ですw
少なッ!、そう思われる方も多いのでは?w
難しく考えるからハードルが高くなり、腰が重くなります。サクッとイメージしたホームページ完成形のイメージにとって、必要最低限度の形を整える、それだけで公式サイトはOKです。
ホームページ関連の作り方を検索しますと、どうしてもサイト制作関連業者やお小遣い/副業サイト系の情報ページが多く出てきます。
これらの情報、大変便利でそれなりに重要な事が沢山書いてあり、実践して行けばそこそこレベルの高いサイト運用ができるのですが、サイト制作の初心者が理解し、実践するにはハードルが高過ぎます。こんなモノは追々やって行けば良いので、今はかる~く無視しましょう♪w
独自ドメイン運用
これ、必須です!w
2010年以前であれば無料ホームページ/無料ブログ制作も十分選択肢のひとつとして入りましたが、2024年現在、無料でホームページを作るというのは、ま~ったく意味をなさないので止めておきましょう。
※そもそも、アーンドメディアのリスクヘッジ用にオウンドメディアを用意するのです。無料サイト制作サービス自体も、いつサービス終了するとも限りませんから、選択肢には入りません!
独自ドメインというのは、「http://○○○.○○○/」の“○○○”のところを指します。
例えば、ここ「げきがタイム奇らら」でいえば、「gekigatimekirara」がセカンドレベルドメイン、「.com」がトップレベルドメインに当たり、前者は自身で好きなオリジナルの文言を入れる事ができ、後者はいずれかのタイプから選択する事ができます。
これらはドメイン・サービス業者を通して簡単に取得できます。
わたくしがオススメするのは「Value Domain(バリュードメイン:GMOデジロック社)」です。実際、このサイトがバリュードメインで独自ドメインを取得しております。
この独自ドメイン取得時、一緒にサーバも借りてしまいましょう!
このサイト自体も使っております「CORESERVER(コアサーバー)」をお勧めします。
上述のバリュードメインと同じGMOデジロック社が運用しているホスティングサービス(レンタルサーバ)なので当然、相性が良く、細かな設定等をすっ飛ばせます。
※ドメイン取得やレンタルサーバはどこでも構いません。バリュードメインやコアサーバーをお勧めしているのは、(有)デジロック社時代から20年以上使った結果、非常に安定している、且つ、カスタマイズに向いているからです(当時のサーバはXREAですが)。
実際、この「げきがタイム奇らら」の場合、夏コミ(C104)へのサークル参加当選を受け、突貫で作り上げたサイト(先月中頃)ですので、時間をかけてられませんw
サクッと作る為、ドメインサービスとレンタルサーバは相性最適(同社)なものをチョイスし、詳細設定を無視できる時短向け、且つ、今後の拡張性も加味すると最上です。
ドメイン選びやサーバ選びに無駄に時間をかけるくらいであれば、さっさとサイト制作に時間を回した方が良いですから、特別贔屓にしているドメインサービスやホスティングサービスがない場合、わたくし同様、上記サービスで良いでしょう。
註:無料ホームページ作成サービス(WixやJimdo、Ameba Ownd、STUDIO他)でも独自ドメイン取得とその利用はできます。しかし、プラットフォーム自体が第三者に依存している場合、サービス終了というリスク回避にはなり得ません。無論、ドメインサービスやホスティングサービスも第三者ですから当然、サービス終了のリスクはありますが、サイト作成サービス(B2C寄り)とドメイン・ホスティングサービス(B2B寄り)とではユーザー数や必須要因が異なりますからリスク軽減の意味合いでは大きく異なります。
サイト/ブログの選定
いわゆる、ホームページ的なデザインにするのか、あるいは、ブログ的に使うのか、公式サイトとして大元の運用法を考慮しておきましょう。
同人サークルを看板とするのか、それともサークル主催者の絵師としてペンネームをブランディングしたいのかによって、そのサイト・イメージは大きく変わると思います。
同人絵師の場合、その多くはお使いのペンネームへのブランディングに力を注ぐ傾向にあります。この場合、アーティストやミュージシャンのオフィシャルサイトのように、バイオグラフィやギャラリー、商品(同人誌やグッズ)紹介、コンタクト、日記(ブログ)など、トップページをこぢんまりとシンプル、且つ、スタイリッシュに仕上げておくのがベターです。
逆に、同人誌即売会へのサークル参加が多く、日頃の動きや制作日誌などを定期的にアップしたい方はブログで問題ありません。
前者はクール、且つ、ブランディング重視、後者は情報検索などのユーザビリティ重視です。どちらでもお好きな方で仕上げてみて下さい。
ちなみに、この「げきがタイム奇らら」の場合、サイトちっくなブログ、になっています。もっとガッチリとしたスタイリッシュなサイトがわたくし的に好みですが、なにせ弱小サークルの公式サイトなど、誰も見に来てはくれませんw仕方ないので、フレッシュな記事によるクローラー対策を兼ね、ブログ寄りの運用になっています。正直、野暮ったいので好みではありませんが、こちらの方が実はユーザーフレンドリーですw
さて、肝心の作り方なのですが、ここはサクッと制作してみましょう!
何故なら、同人サークルの場合、同人活動にこそ注力すべきであり、サイト制作に時間を使うのは得策ではないからです。
全くサイト制作の知識がない場合、無料サイト作成サービスを使うのも手です。しかし、お勧めはしません(先述の通り)。
作画/描画作業にAdobe Creative Cloudコンプリートプランを活用している方であれば、Dreamweaverを使ってみましょう。時短目的ならテンプレートを弄るだけでOKです(本格的に作ろうと思えば、Adobeソフト群で幾らでも本格的なモノを作れますが、サイト制作が趣味でもなければテンプレで十分です)。
ソフトがなければ、あるいは、CMS(Content Management System)を使いたければ、WordPressで十分でしょう。テーマやテンプレート、プラグインが充実しているので、必要な機能やデザインをサクサクと選択し、実装する事ができます。本サイトもワードプレスでサクッと作っていますw
もっと時短したい場合、AIを活用するの手です。Claude 3.5でソースを吐き出してもらうのもアリですし、Super.soでサクサクと作成してみても良いでしょう。
恐らく、サイト制作の知識が全くない方の場合、サイトデザインは「WordPress(CMS)<Dreamweaver(オーサリングソフト&テンプレ活用)<Super.so(AI生成)」のクオリティになると思われます。逆に機能面では「Dreamweaver<Super.so<WordPress」になるかと思われます。こちらに関しましては、サイト制作の知識がどの程度あるのか/プログラミングの知識がどの程度か、に依存しますので一概には云えません。
アクセス/コンタクトの確保
いわゆる、お問い合わせフォームの類を指します。
訪れたユーザーからのアクション(意見や問い合わせ)を得る為のクローズド・コミュニケーション手段です。SNSでいうところの、DM、です。
SNS的なメッセージやコメントの類は、自サイトではほぼ皆無です。期待できませんw
ごく稀にコンタクトがある程度ですが、その為だけに、必ず用意すべき機能です。面倒であれば、メアドをそのまま開示しておくか、Googleフォームやフォームズ(formzu)でも貼り付けておけばOKです。
この類の機能、ほぼ使ってくれるユーザーは現れないとは思いますが、ユーザーとの接点を確保しておかなければ、SNSのリスクヘッジたり得ませんので、必ず設置しておきましょう。
※formzuは2002年リリースの老舗Webフォーム作成サービスです。これだけ長い間、サービス提供されていると、いきなりサービス終了にはならない筈なので利用してみても良いかと思われます。
コンテンツ制作
コンテンツ制作というと、難しい感じがするかも知れません。
しかし、同人サークルの場合、同人誌やグッズそのものの頒布や紹介、イベントへの参加情報やちょっとした記事作成、イラストや漫画のギャラリー投稿、もし、お仕事などをした事があるならその経歴紹介など、これだけで十二分なコンテンツになります。
基本的に商用サイトではないはずですから、ユーザーを囲い込んで楽しませるようなコンテンツ制作をする必要がありません。勿論、CMSなどでサイト作成しておけば会員向けのクローズド・コンテンツも用意できますが、ヘビーな運用は面倒事が増えますからオープンコンテンツで十分です。
※例えば、アナタ自身が運用している各SNSのアカウント群にリンクしてみましょう。これだけで、アナタ自身のリンク集ができあがり、アナタのファンにってはコンテンツのひとつになる訳です。
もし宜しければ、アナタのサイト/ブログとわたくしのこの「げきがタイム奇らら」で相互リンクしてみませんか?
この外部リンクもひとつの、コンテンツ、ですw
公式サイトができたらPRしよう
アナタのサイトが公開できたら、後はちょっとしたPRをしましょう。
まずは、アナタご自身が運用しているSNSアカウントで紹介しましょう。bioにリンクを貼ってもいいですし、ポストしても構いません。QRコードを取得しておけば、紙媒体(同人誌やチラシ)などの頒布物でのPRも可能です。
本格的なプロモーションは恐らく、不要です。
運用していれば、その内、Googleのような検索エンジンからポツポツと誰かしらやってくると思います。
お小遣い系/副業系ブロガーとは違いますから、既存ファン向けで十分です。寧ろ、運用しているSNSアカウントから公式サイトに訪れたユーザーを大事にしましょう♪
終わりに
かなり、ざっくりと自サイト制作について書き記しましたが、これくらい簡単に考えておいた方が、サイト制作は進みます。
例えば、わたくしの場合、法人としてのシステム屋(Web含む)やデザイン屋も営んでおりますから、作り込もうと思えば幾らでもしっかりとしたデザイニングでコーディングし、オリジナルの機能やシステムを盛り込む事も可能ですが、趣味レベルの個人(同人サークル)サイトの作り込みや運用に時間を費やす気が毛頭ありません!w
なので、サクッとドメインとサーバを用意し、CMSとテンプレートで軽やかに作り、チャッチャと公開する事を優先致しましたw
ブランディング目当てでも何でもなく、SNSへのリスクヘッジを主に考えて拵えたので、コレで十分です!w
トラフィックやユーザーが増えれば追々なにかしら追加するつもりですが、現時点では閑古鳥ですから、兎に角、公式サイトが存在する、唯その一点の為だけにサイトを用意した訳ですw
いずれ同人活動において、そのコスト的な補完の幾ばくかを、このサイトで些少でも賄えれば御の字ですが、果たして、いつになるのやら?w
まあ、この辺りもその内、記事にしようかと思います。ついでに、サイト制作で多少でも役立つ内容があれば、また記事にまとめるつもりなので宜しくどうぞ♪