VTuber企画『ククロセアトロ・エイドロン』のコンセプトにも書きましたが、クリエイター応援、というのもこの活動に入っております。
私自身がクリエイターなので、やっぱ応援したいじゃないですか!
私が商業プロとしてやってこられたのも、応援してくれる皆様あっての事ですからね♪
そこで今回は、実際にクリエイターの方々へのお仕事の依頼の仕方をお伝え致します。
クリエイターと一口に云っても幅広いので、今回の記事ではクリエイターの中からイラストレーター/絵師に限って、まとめてみたいと思います。
註:グラフィックデザイナーやミュージシャン(コンポーザー/アレンジャー/MIXetc.)、アニメーション、動画、造型師、服飾、アクセ他、様々なクリエイターがおり、業種毎に状況は異なりますのでご注意下さい。
はじめに
上記Xでのポストは、依頼料が振り込まれなかった(依頼主に逃げられた)絵師の方のポストを以前見ており、その(絵師さんへの)対策法を綴るつもりだったのですが、X上でのポストの流れを見てみますと、どうやら個人間取引(C2C:Consumer to Consumer)そのものが“破綻”しているように思えましたので、より根本的なお話をさせて頂きます。
特に、クリエイターを応援する、つまり、お仕事が発生し易くするには、発注者(絵のご依頼主)がより増える環境が望ましく、その為には発注者の皆様がお仕事を頼み易い状況、そして、その理解を推し進める事ができる方が良いだろう、と敢えて発注者サイドに主眼を置き、お話させて頂きます。
絵師(受注者)/依頼主(発注者)共にヤバイ奴がいる
まず、大前提として、受注側(この場合、絵師)、発注側(絵を依頼する方)、双方に極めて“危険”な人物が一定数いる、という事を覚えておいて下さい。
これは、メルカリあたりをイメージして頂けますと分かり易いかと思います。
危険とは乃ち、商取引をしてはいけない人物、という意味です。
これを見極める為に、その仕草(言動/テキスト)を把握し、且つ、フィルタリング(プラットフォームやツール)を使う事が絶対条件になります。
私の場合、ネットが登場する前から商業プロ(漫画家/イラストレーター)でやってますので、実は受注者としての個人間取引は、ほぼありません(長年やってますので、あるにはありますが極めて稀)。
通常、私が営む法人事務所に出版社や代理店を経由してお仕事がきますのでフィルタリング数が多く、危険な取引は皆無です。
逆に、発注者として第三者の絵描きと個人間取引を行う事が多くなります。例えば、漫画のお仕事において正社員ならざる方(助っ人、といいます)との取引は、正にこれに該当し、これ以外にも様々な状況において外部絵描きと協業(発注)致します。
フリーランスのイラストレーターの場合、協業は稀な為、絵描きが絵描きに発注といった状況は起こり難いのですが、漫画家や私のように規模の大きなスタジオ経営の場合、絵描きが絵描きに絵を発注する、という事があるのです。
註:ちなみに、“skeb”での依頼に関しましては、除外、させて頂きます。
これ、絵師のどなたかがおっしゃってたのですが、skebでの依頼は、盲信的なファンのリクエストに応えるプラットフォーム、との事らしく、実際、受発注において必須となる“お仕事上でのやり取り”が皆無(できないの)です。要は、お布施サイト、です。
リク絵がついてくるスパチャ、なので、まともなお仕事の受発注では御座いませんので本記事では割愛致します。
絵師の言葉を鵜呑みにしない
ビジネス上(B2B/B2B2C)なら当然なのですが、発注側が受注側を矢鱈と持ち上げてはいけません。勿論、発注者が偉そうにするのも御法度です。
これ、個人間取引(C2C)におけます“基本”になります。
アナタが尊敬して止まない、或いは、敬愛している絵師にリクエストを送って絵を描いて欲しいのであれば、skebからアプローチしてみて下さい。
これはお仕事の発注ではなく、“推し活”ですから本記事の主旨とは異なります。
地雷を見抜く
発注者にも地雷(リテイク地獄/暴言/連絡が取れない/支払わない)がいるように、受注者となる絵師にも当然、地雷、はおります。
地雷臭を見抜くヒントを幾つかお伝え致しますので覚えておいて下さい。
直接取引のみ
コミッションサイト(SKIMAやココナラ、つなぐ他)を利用しておらず、絵師自身のHPもない場合、避けた方が良いでしょう。
このようなケースの場合、Xアカウントのフォロワー数が比較的多い絵師が多いのですが、この時、イラスト投稿サイトを利用しているようでしたら確認してみて下さい。投稿済みイラストの閲覧数を確認し、X上でのポストと、その反響数を比較してみて下さい。
もし、イラスト投稿サイトでは鳴かず飛ばず、X上では好反響の場合、その絵師は「アーティスト」なので、発注は止めましょう。
註:絵描きに限らず、クリエイターには、職人タイプとアーティストタイプがおります。
前者は受諾型イラストレーター、後者は画家です。画家とは、完成した絵を売る者です。現代でいえば、完成図で反響を得る事を目的とした方です。この後者の遣り方を、ブランディング、と呼びます。
現在では発注者(企業)がマーケティング目的でブランディングのある絵師を起用する事も多くなりましたが、以前であれば忌諱されました。要は、取引し辛い、からです。
アーティストタイプの絵師は、確かに著名な方も多いのですが、自己発信型の絵描きなので、発注者(依頼主)の意図を汲み取る力量は乏しいです。
その為、仮に受注してくれたとしても、遣り取りが多くなり、且つ、依頼主側のイメージ通りにはならないケースが大半です。
そもそも、人気があるのであれば発注者が増えても嬉しくないでしょうから、避けましょう。トラブルの元です。
※コミッションサイトを使わないのは、純粋に手数料が勿体ない、というケースもあります。
しかし、コミッションサイトでの手数料分、直接取引で値引きしてくれる絵描きは、ほぼ皆無なので、発注者がリスクを追う必要はありません。
報酬支払いが全額前金一括払い
絶対に避けましょう!
発注に伴う有償依頼の報酬全額を前金として一括払い(恐らく、銀行振込)、こんな条件を全面に出してくる絵師は、そもそもフリーランスとして三流です。
一般に、法人から発注を請ける(B2C、といいます)フリーランスの場合、後払い、が基本です(額面や契約にも因りますが)。
例えば、漫画家とアシスタントさんの場合。
社員なのかアルバイトなのか外部スタッフなのか立場の違いはありますが、基本、後払いです(拘束日数や出来高は終わってみなければ分からない)。
受諾案件の場合も同じで、始めに契約ありきで進み、納品後、報酬が支払われます。
では、業界での通念上の商習慣である後払いではなく、前払い全額振込を条件にする絵師がいるのか?
冒頭のポストをご覧になってみて下さい。
そうです、報酬(依頼料)を取りっぱぐれた絵師(依頼主にバックれられた)が実際に存在しており、無給で完成品だけ奪われたケースがある為、恐らく、その対策なんでしょう。
個人間取引(C2C)ですと、商取引の経験のない方の比率も増えますから、発注者側への信用がおけない、これが原因でしょう。
ちょっと待って下さい!
商売をしているのは、どちら、ですか?
自身の絵を商品としている絵描きの方ではありませんか?
そうなんです。
お仕事くれ、と云いながら、お前は信用ならん、と云ってるのです。
いや、ダメだろ?w
例えば、受諾したければ、前述のようにコミッションサイトを使えば良いのです。
また、仮にコミッションサイトを経由せずとも、PayPalやSquare、Stripeでも何でも良いですから咬ませれば、クレジットカード払いも可能な訳です。
クレカ払いにしておけば、発注者側も安心できますし、勿論、絵師が契約を守れなければ決済を止める事もできます。当然、海外クライアントとの遣り取りもスムーズに行きます。
全額前金一括銀行払いしか用意していない絵師は、フリーランスとして何も準備していない素人なのです。
絵は描けるのかも知れませんが、商売は素人です。
絵という商材を取り扱う者がフリーランスを名乗るのであれば、少なくとも商売できなければなりません、特にそれが有償なら。
C2Cですから、発注者が商売に関して素人なのは至極当然です。
この時、受注者も商売の素人だとトラブルが起きる可能性が跳ね上がります。これが所謂、リスクです。
特に、発注者という者は、お金を支払う側ですから、このようなリスクは避けるべきです。
つまり、「全額前金一括払い」しか振込法・決済法のない絵師との取引は、どんなにその方の絵を気に入っていたとしても絶対に避けましょう。
間違いなく、イヤな思いをしますよ?
相場くらい調べておいて下さい
実は、この“相場”を口にする絵師さん、非常に多いんです!
長年、商業プロとしてイラスト/漫画/挿絵/キャラデ/デザイン描いてきた私ですら、相場とか知らンのに???
これ、言い値、と申します。
正確には、相場、御座います。
これ、団体、に所属していると絵の価格帯を、定められます。特に、美術(アート)系、だと御座います。
当方は、国内団体に属していない(海外団体に所属)のでイラストは無関係ですし、絵画では、値を上げるな、と25年以上前に通達してますので基本、相場とは無縁です。
言い値とは、絵描きが自身の絵に自由に値付けした価格帯です。乃ち、売主が一方的に決めた価格で、交渉の余地が御座いません。
実際、言い値で問題ありません。絵師が自身の作画に対し、100万でも1,000万でも値付けして良いのです。
つまり、言い値、は問題ではありません。
そこで、発注者はその方の申し出通り、相場、を調査してみましょう。
具体的には、コミッションサイトや検索エンジンを活用し、相対評価を下してみましょう。
絵柄やタッチの好みは個々人に依存しますから置いておき、実際の出来栄えと価格帯を様々な絵師さんとで比較してみましょう。
この時、納品されるファイル種別や著作権の取扱、使途目的への条件付け他、様々なテキストを洗い出しましょう。勿論、実際に取引経験のある発注者側のレビューも閲覧しておきましょう。
※かなり、この相対評価に関する情報検索には時間がかかります。
しかし、ここ重要なので、絶対に省略しないで下さい!
どうですか?
相対評価的に、相場通り、でしたか?
相場通りであれば、発注者の選択肢の一人としてピックアップしておいて構いません。
相場よりイイな、と思ったら、発注しましょう!
相場に満たない……そう思ったら、地雷、です。
相場くらい調べろ、とおっしゃられる絵師の方、正直、好みでは御座いません、傲慢なので。
但し、間違っておりません。
相場を調べろ、という手間を下された時、それはそのまま、検討の余地、を指しますから、実際に検討してみましょう。
慇懃無礼
「うわべはていねいなようで、実は尊大であること。」――『広辞苑(第七版)』より
メールやメッセージでの遣り取りにおいて、矢鱈と礼儀正しく丁寧なテキストを寄越すクリエイター、おります。
勿論、粗野でぶっきらぼう、タメ口、巫山戯た物言いのテキストより遙かにマシです。
マシですが、まず間違いなく、“尊大”です!
これは、社外とのビジネス文書の遣り取りをあまりこなしてこなかったであろう方に共通しており、何も絵師に限った話ではありません。
単に、商取引上、ビジネス経験の浅さからなる猜疑心とプライドの強さからくる自己防衛の現れです。
大体、冗長な長文、同じ内容の繰り返し、確認事項の多さ、同様に、指摘の多さを孕みます。
恐らく、通常の遣り取りそのものを法律文書(契約書や承諾書、同意書etc.)の一種とみなし、言質を取りたいのでしょう。
過去に、なにかイヤな事でもあったのでしょうか?
このタイプのクリエイターは、まず間違いなく、揉めます。
揉める要因は、後出し、です。
正確には、どこかで公開している、或いは、承諾済みのようなHTMLやPDFをリンクしている場合があります(ハイパーリンクはしていない)。
この類は、弁護士を間に挟まないとにっちもさっちもいきませんから、時間とコストを無駄にします。
私、理系のクセに、とある法律関連の国家資格持ってるのですが、この類の方、まず弾きます。法務的なリスクが常に内包しているからです。
昨今では、スマホから発注する事も多いかと思います。
矢鱈、慇懃で冗長な長文は、要点を掴ませ辛くし、スマホ画面から追うのは困難です。
従って、この類の受注者は文言精査に時間が取られ、タイパが悪いので発注者としての選択肢に入りません。
所謂、面倒臭いタイプの受注者なので、除外しましょう。
著作権に厳しい
本当に最近の絵描きさん達、著作権に厳しいです!
著作権周りの事、本当に理解してるのかな?
著作物、少なくなってませんか??
ミュージシャン系のクリエイターは、著作権周りの事、結構詳しいです。
音楽業界は大昔から著作権周りが本質的に厳格な業界なので、理解度が高いんです。
詳しいので、厳しくないです。
註:ミュージシャン系クリエイターの場合、厳しくない、というより、棲み分けと立場、使途に関して業界的によく分かっているので、無駄な主張をしない、と云った方が正しいと云えます。魚心水心、ってヤツです。
一般に、商用利用を目的としていない場合、全く問題ないと思います。
問題となるのは、利益が発生する可能性がある/その発生範囲/経過、です。
例えば、小規模ライブ出演際のフライヤー(チラシ)の絵を描いて貰った、これは商用なのか否か。
フライヤー(チラシ)そのものは無料配布ではあるものの、ライブチケットは有償、当然、ライブ出演者はノルマを越えた分は利益になる訳です。
そのフライヤーに描いてもらったキャラクター(ライブ出演者モチーフキャラ)をファンの方が気に入り、ファンアート(二次創作)を描き、それを出演者が気に入り、グッズにした場合など。
上記、たった一例のみですが、そこそこ複雑だと思いませんか?
この場合、キャラクターデザインは絵描きに著作権があります。それが出演者をモチーフにしていてもです。しかし、肖像権は出演者にあり、仮にこの出演者が著名になった場合、パブリシティ権も発生します。
商用禁止・二次創作禁止と謳った場合、商用、並びに二次創作は著作者の意向により禁止となりますが、出演者が肖像権やパブリシティ権を主張した場合、キャラデザした絵師本人による公開もまた、禁止の対象となります(あくまでも、主張が認められた場合に限ります)。
つまり、どこにも公開される事のないお蔵入りの作品、となります。
所謂、泥沼化された権利関連の著作物、となります。
厄介だと思いませんか?
テキスト上では難儀で済みますが、実際に揉めてしまうと時間と費用がそこそこ発生し、この間、全てマイナスです。
これが著作権周りの内容、そのほんの一部です。
特に昨今、2022年10月以降、AIの台頭により、多くの絵師の方々が著作権に厳しくなっております(AI学習における法整備が追いついていない為、益々混乱している、そんな印象です)。
私の場合、著作権に関して、甘々です。
というのも、漫画畑もイラスト暦と同じだけ長いので、著作隣接権について理解している為です。特に漫画関連にはメディアミックスが付きまとう為、著作隣接権ありきとなります。
同様に、ミュージシャンでもある為、複雑な権利関係の信託等も御座いますので、クリエイティブならざる部分は委託(丸投げ)している為です。
それ以前に、ファンレターで描いてくれたキャラの似顔絵やファンアート他、読者の方達が喜んでくれた方が遙かに私自身、嬉しく思うからです。
正直なところ、著作権に厳しい絵師への発注は避けた方が良いでしょう。
著作権とクレジット表記の関係性すら理解なされていない方も多く、使用範囲や使途目的が著しく制限され、使い物にならないクリエイティブになるケースが考えられる為です。
著作権に厳しい絵師の著作権を躱す手法をご教授致します。
キャラクターデザインにおける原案/図案を発注者が予め明示・提出し、イラスト化のみ、を発注する手法です。
これで、著作権は発注者にあり、受注者となる絵師への発注であるイラスト化は、それそのものが“二次創作”となります。商用・二次創作(正確には三次創作)禁止を謳われた場合、その禁止事項は守らなければなりませんが、著作権は発注者にあるので、別途絵師に同じキャラデザのイラスト化を発注でき、これは前受注者のいう二次創作(三次創作)に含まれません。
他にもより強固な手法(最善手)もありますが、今回は割愛させて頂きます。
――なンと云いますか、ゴメンね……あんま五月蠅いと、法的に躱すよ、って事です、ハイ。
上記引用内の躱し方が必要になるような受注者相手の場合、そもそも発注しない方が得策です。
優秀なイラストレーターは沢山いますし、上記のようなタイプでない絵師の方が作品数や実績は必然的に多くなります。
時間やコスト、労力に加えてストレス迄かかえて発注する意味がありません。
軽快に楽しく描いてくれる受注者に発注しましょう。
できれば、そのような明朗な絵師に、何度も発注なさってみて下さい。その方が業界的に盛り上がりますから。
註:本件は、あくまでも発注者が悪さをしない前提のお話です。
基本的には、絵師さんの主張もある程度は理解してあげて下さい。
絵の発注、実は“AI生成”に似ています!
本文は“追記(26/2/9 13:00)”になります。
恐らく、大半の絵師の皆さんは、反AI、でしょう。
そりゃそうでしょう。
一から一所懸命描き、何度も何度も繰り返し修練した結果、今の絵師としての自分がある訳ですから、一瞬で画像を生成できるAIクリエイター、認められる筈もありません。
しかし、私の場合、ちょっと違います。
システム開発会社も営んでいる為、AIへの造詣も深いですし、開発・学習・組込等にも関わっています。
また、長年絵描きをやってますから、画家vsイラストレーター、漫画家vsイラストレーター、イラストレーターvsカット屋/キャラデザ屋/原画マン/アニメーター、商業プロvs同人上がり、アナログvsデジタル、イラストvsCG/3DCG、イラストvsコラージュ、イラストvs写真、専業絵描きvsタレント絵描き、ネット絵師の台頭他、時代時代の様々な潮流を見てきておりますから、AIの猛威もその一種だと考えています。
要は、時代の変遷、その節目なのだろう、と思っております。
ですから、アンチAIを叫ぶのはナンセンス、法的な問題がより深刻になるのであれば、やがて法整備が進み、なるようになる、その程度と認識しております。
凡そ、デジタル系のお絵描きソフトはAI搭載が標準化され、望む望まないの如何を問わず、誰も彼もが必然、AIを画材の一つとして無意識に使う筈です。デジタルお絵描きソフトも、そんな風に、ごく自然に画材の一つとして使われるようになりました。
では、発注者サイドから見て、どうでしょう?
生身の絵師を見付け、その方に発注しようとしている訳ですから、AI生成画を求めている訳ではない事は確かだと思います。
つまり、AI生成を欲している訳ではない、その筈です。
ところが!?
実は、絵師への発注って、AI生成の手順と極めて“酷似”します!
ごく普通の発注者の方は、絵、描きません(描けません)よね?
ですから、受注者となる絵師に、参考資料を添付し、テキスト(文章)でイメージを伝える事になる筈です。
実はこれ、“AI画像生成におけるi2i(image-to-image)とプロンプト入力とほぼ同じ事を対人相手に要望している”訳です!
※正確には、AI生成プロセスに絵師への受発注における指示法が似ているのではなく、クリエイターへの受発注というプロセスそのものをAI稼働の実行手順に取り込んだ訳です。
要は、対人相手なのか、対AI相手なのか、その違いでしかありません!
極端な話をすれば、対人の場合、出力される成果物(絵)は絵師本人の画力やタッチ、センスに依存し、対AIであれば学習に基づく成果物(生成画像)の違いにしか過ぎません。
う~ん、元も子もないw
ちなみに、私が絵の発注する場合、アナログであればアタリやラフ、カラー指示を描き、更に指示テキストを付記、デジタルであればpsdかclipファイルで遣り取りし、ラフを渡し、カラーであれば直接レイヤーを追加してカラー処理し、且つ、指示テキストを付記します。
私に限った話ですが、アタリは兎も角、ラフ時点でほぼ気を遣っていない線画なので、受注絵師はトレースしてディテールアップ/ブラッシュアップしながら清書するだけで線画/原画は完成します。
絵描きが絵描きに発注する時、実は発注側の絵描きも絵を描いているのです。ただ、完成絵ではなく、完成絵は受注側に任せる事になります。所謂、分業、というモノです。
本来、受注者サイドである絵描きは、受諾案件における作画(制作)フローがAI生成と近しい事に気付いてなければなりません。
気付いて尚、AIより上質な成果物(絵)を提供し得る、それだけのアウトプット力が問われる訳です。
発注者の皆さんはこの辺りを意識しておきますと、実際にお仕事を依頼した時、絵師個々人の発注指示書からのアウトプット力の差異を比較検討する事ができますから是非、覚えておいて下さい。
とは云え、これをコンペ等に転用し、絵師を無償で試すようなマネはしないで下さいね!!
タダ(無償)で絵師を試すような連中、発注者とは認められませんから、全絵描き!w
実績よりも成長性を見ましょう(期待値に対価を
本カテゴリの「絵師の言葉を鵜呑みにしない」とは、その裏返しとして“実績を語る者より取り組み方やその将来性を尊重・重視する”事を意味します。
これ、絵描きだけに限らず、ほぼ全てのクリエイターに共通する、最も重要なファクターです。
例えば、実績100件!……一見、凄い数ですよね?
実際、個人間取引で100件は偉いな~、とも思いますが、描いた枚数に照らし合わせますと100枚。
要は、漫画でいえば、週刊連載1本の場合、5週分(1ヶ月と1週分)です。単行本、出せません。
勿論、上例は極論です。
イラストと漫画では制作過程が全く異なりますから比較すべきではありません。
分かった上で敢えて書かせて頂きました、大した実績ではない、と。
100件と0件の実績、共に大した事がないと踏まえた場合、どちらを選ぶべきだと思いますか?
そうです、絵、です!
絵という成果物そのものを見ましょう。
ナニか光るモノがある、そう思った方に発注しましょう。
私自身は、スキルやテク重視ですが、その片鱗というものは、まだ成していない時点でも見られます。
勿論、私とは異なる視点、例えば、味わいだったり、色味だったり、構図だったり、或いは、絵師本人の為人だったり、想いだったり、発注者という立場から、気持ちよくお仕事をお任せしたい、そういった方を選ぶべきだと思います。
私は今迄の30年以上、法人・個人問わず、発注者として有償依頼した際、その支払額(費用)に関しましては、捨てるモノ(回収できない資本)、として取捨選択し、悩み悩ンで発注させて頂きました。
結果として、不良債権は一つもない、乃ち、発注して失敗した、という依頼経験は御座いません。
当然、成果物に対し、ン?、と思った事や、発注に至る前段階でイラッとしたり、ストレスを感じたり、なンでやねン!、と怒ってみたりしましたが、いざ、実際に発注するに至り、そのようなマイナス印象はほぼありません。
発注を決定した時点で、私はクリエイターを信用します。
まずは、当方から信用する、結果、先方(受注者)も信頼してくれる、そんなニュアンスです。
是非、皆様も発注するクリエイター、本記事で云えば、絵師/イラストレーターを信用してみて下さい。信用すれば、その信用以上の成果物が返ってくる可能性が高まります。
絶対ではありません。しかし、発注者としての自身のストレスがなければ、期待を越えた自身の晴れ晴れとした取捨選択/決定に自信が持てます。
皆様もぜひ、クリエイターにお仕事を頼んでみて下さい。
それそのものを楽しんで頂けますと、より良い成果物を獲得できると思います。
褒めてあげて下さい(褒め殺し♡
褒められないとポメラニアン(ワン)←?
絵描きに限らず、クリエイターという生き物は、褒められると嬉ションです!
※厨二病を罹っていると、褒められると極度に抵抗します!w
特に昨今、自己肯定感の高い歌詞を伴う楽曲がZ世代を中心にバズっております。
Xを主戦場にしている絵師を中心とした絵描きの場合、リプやいいねを特に喜ぶ傾向にあります。
とは云え、称賛コメやアクションを沢山浴びても、お金がないと始まりません!w
ですから、彼等/彼女等は、お仕事を求めています。
正直、デジタルでしか描けず、大した絵心も技術もなく、承認欲求を満足させつつ、自意識過剰で独善的、依頼より自身の描きたいモノを優先し、剰え碌に知らン権利を主張し、バズしか興味を示さン、ああでもねーこうでもね~と小五月蠅い絵師とかいう連中、本音の部分で云えば、好きではありません。
が、しかし、それも時代の移ろいです。
それが今のクリエイターなのですから、それを否定するのは野暮というものです。
恐らく、私が気付いていないだけで、上の世代からしたら私も鬱陶しいと思われていた事でしょう。
もし、気に入った絵描きがいたら、相談(接触)してみて下さい。
実際に、お仕事の発注にまで繋がれば更に喜ばれますが、お話を伺うだけでもクリエイターは喜びます(忙しいのに鬱陶しい!、とか云う私みたいなのは、>そっとしておこう)。
声のデカイ絵師(フォロワーが多いか、肯定的な仲間が多い連中)は放って置いて構いません。
いい仕事をしているにも関わらず、泣かず飛ばすの絵師、結構います!
そういう方達に是非、お仕事を依頼してみて下さい!!!
例えばワタクシ、同人活動をしてからお声掛けさせて頂いたコスプレイヤーの皆様、今ではご自身で同人誌活動をなされていらっしゃいます。
お声掛けさせて頂いた時点ではコミケ他、コス売り子をした事がないどころか、フォロワーも少なく、反響の乏しかった皆様でしたが、光るモノが御座いました。
絶対に伸びる!、そう確信してお声掛けさせて頂きました。
現在進行形で何万、何十万というフォロワーを引っ提げたインフルエンサー的な立ち回りの方にお仕事を依頼して、意味がありますか?
勿論、その方のブランディングによって集客は捗りますが、それ、誰でもできます、見れば分かるのですから。誰でも出来るが故、電通には決して勝てません!w
今回、VTuber企画『ククロセアトロ・エイドロン』のコンセプトのひとつ、クリエイター応援、の一種として記事にさせて頂きました。
ぜひ、青田買い、してあげて下さい。
私もそうですが、若い時、信頼なさってくれた大人達、決して忘れません。
タダで描きますし、タダで作ります。それくらい、信用して下さった皆様への感謝は、何十年経っても忘れないものです。
私もまた、光るモノがあると閃いた方には、ご連絡をさせて頂いております。
勿論、想像と異なり、矢鱈と神経質であった為、リスクヘッジした例も多々在りますが、気持ちよく遣り取りできた方とは、必ずお仕事させて頂き、晴れやかな気分になります。
優れたクリエイターを見付ける事で、自身の慧眼を誇る、しょーもない自己満足ではありますが、それでも人の話に耳を貸さない頑固なクリエイターよりは五万倍マシかと思っております。
他人(ひと)を褒められない者は、成長を終えたゾンビ。そう考えております。
わたくし、好きな言葉が御座います。
コレ、自身が経営する法人でも実行・実施しております。
「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」――山本五十六
この言葉が好きなので、必ずヤッて見せますし、誰でも分かるようにロジック(理合)をもって説明し、何より、褒めます!
私、弁舌が達者なのですが、コレは、他人(ひと)の話をよく聞く事からです。
ついでに、第三者に任せるのは、私が出来る事など、高が知れている為です。
そして、まずは自分が信用し、信用するからこそ信頼され、後に実利を得られる、それがモットーです。
クリエイター応援を標榜しておりますが、ナニも全てのクリエイターを無条件で応援するつもりは毛頭ありません。
本物のクリエイターしか応援するつもりはありません。
ああでもねぇ、こうでもねぇ――うるせーな?
本当に、スキルやテクの向上に全力注いでいるんですか?
初めてクリエイティブに触れ、第三者に褒められ嬉しかったその時の事、覚えておりますか?
大凡、Xであろうとコミッションサイトであろうと、その殆どの受注希望者は、私より遙かに若い方々かと存じます。
にも関わらず、初心を忘れていらっしゃる方が多いように思えます(特にX)。
偏に、我が儘が過ぎる!
そう、感じます。
遣り甲斐搾取だ!、とおっしゃるなら、是非、単価(受注予算額)を上げてみて下さい。
現時点で10万なら20万へ、20万なら40万、40万なら80万に上げてみて下さい、条件をそのままに。
接触(連絡)ありましたか?
ないでしょう。
そうです、それが“相場”です!
自己評価が高いのは結構な事ですが、発注者、乃ち、クライアントを舐め過ぎです。
市場価格とは、需要と供給のバランスに他なりません。
いいねやリプ、ブックマーク等、身銭を切らないアクションと異なり、身銭を切るアクションは常にリアルです。
褒めて欲しい、且つ、金もくれ、では通りません。
それでは一生、セミプロ止まりです。
もう少し、同業者の在り方を見て下さい。
クリエイター自身が自分のクリエイティブの相対価値を見誤っては、今は兎も角、将来、困難に陥りますよ?
さいごに
本記事を全てご覧頂いた方なら分かるかと思いますが、クリエイター(絵師)にとって、かなり厳しい内容になっております。
これには理由があります。
といいますのも、X等ではクリエイターの方が反応が有利に働くSNSだからです。
メディアを伴った方が、SNSは優位に働きます。テキストだけではリアクションが少ない為です(故に、パクツイが今尚、行われているワケです)。
つまり、絵師の方がポストの発信力が大きい傾向が高く、絵師サイドの要求の方がメインストリームであるかのように見えてしまう為です。
しかし実際、受諾絵師が食べて行く環境作りには、発注者(依頼者)側の言葉が必要不可欠なワケです。
どういうワケか、仕事を得たいにも関わらず、絵師というものは我が儘を押し通す傾向が高いように思えます。
勿論、画家として喰って行くのであれば、それでも問題ありません。
しかし、イラストレーターを名乗るからには、受諾命なワケです。仕事もないのに、偉そうな物言い、サッパリ分かりません。
武士は食わねど高楊枝、そーゆ~事でしょうか???
別に、謙遜しろとか弁えろと云っているワケではありません。
ごく自然な市場の摂理、それを理解しましょう。
絵が描ける、それだけでしょ?
私もアナタも。
絵って、幼児でも描けますよ?
その年端もいかない頃からダレでも描けるモノで喰って行く、若しくは、それを金にしようとしているワケですよね?
もう少し、本気になりませんか?
より謙虚に、より真剣に?
今、アナタのファンが、10年後、20年後、30年後もアナタに絡み、金を落としてくれるのか?
もう少しだけ、本気で考えてみませんか?



